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イギリスで作業療法士"アシスタント"、はじめました。

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日本で10年選手の作業療法士だった私がイギリスで再就職に励んだ話です。時々更新していきますので、お付き合いくださると嬉しいです。
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#英語

アクセンくとう。

アクセンくとう。

ああ、また来たか。これは聞き取れないやつだ。

イギリスの作業療法では、電話サービスがかなりの割合で提供されている。コロナ禍でナショナルロックダウンした際には、ほぼすべて電話評価に移行されていたらしいが、移動の時間が節約される電話サービスは今でも積極的に活用されている。

この仕事につくまで、まともに英語で電話をする機会などなかったし、そもそも電話会話というのはまた特別な言い回しがある。職に付く前

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イギリスで作業療法士"アシスタント"、はじめました。 (9) 作業療法士のやりがい

イギリスで作業療法士"アシスタント"、はじめました。 (9) 作業療法士のやりがい

今日もお付き合いありがとうございます。イギリスでの作業療法士アシスタントとしての経験を記録しています。

今回は、就職して3ヶ月目くらいで、まだその業務に悪戦苦闘しつつも、じわじわそのやりがいを思い出してきた頃の話を載せておきたいと思います。



新人でも容赦なく一日2件の訪問評価をこなすことを要求される日々。はぁ。ムリすぎる。

2件というと少ないように聞こえるけれど、移動時間、評価、評価

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イギリスで作業療法士 "アシスタント" 、はじめました。 (5) グレード1。

イギリスで作業療法士 "アシスタント" 、はじめました。 (5) グレード1。

グレード1: 

就業してからのこの2年間を振り返ってみるとよく分かる。

わたし達が人生の中でなにかの困難を乗り越えた時には、不意にふっと軽くなったような感覚があるようだ。あれによくにている、車のギアチェンジ。アクセルを踏んで回転数が上がって、次のギアに切り替えた時のスッとした感じ。あ、イギリスはマニュアル車がほとんどなのです。あのギアチェンジのタイミングがピッタリ合う人というのは何かの相性が良

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イギリスで作業療法士"アシスタント"、はじめました 。 (3)  ナゾの初日

イギリスで作業療法士"アシスタント"、はじめました 。 (3) ナゾの初日

 再就職初日の話。

私のエンジェル•エージェント、ハリーは、声のいいナイスな若者(…かどうかは知らんけど)だが、どうやら肝心なときに有給休暇を取る癖があるようだ。

いよいよキャロライン(市役所の作業療法部門マネージャー)とどこでどうやって落ち合うとかいう直前のメールも、ハリーが有休のため違う人が手伝ってくれた。そして案の定、私の初日にも彼はトンヅラしていた。

ともあれ、ヘルスケア職に必要なト

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