見出し画像

アクセンくとう。


ああ、また来たか。これは聞き取れないやつだ。

イギリスの作業療法では、電話サービスがかなりの割合で提供されている。コロナ禍でナショナルロックダウンした際には、ほぼすべて電話評価に移行されていたらしいが、移動の時間が節約される電話サービスは今でも積極的に活用されている。

この仕事につくまで、まともに英語で電話をする機会などなかったし、そもそも電話会話というのはまた特別な言い回しがある。職に付く前のエージェンシーとの電話会話が初めてのビジネス英会話だったが、まあ、それはひどかった。今となっては笑えるがその当時は必死過ぎた。もちろんYouTubeなどで練習してみてはみたが、今でもまだため息が出るほど聞き取りが難しいことがある。それはアクセントの強い英国人の英語だ…はあ。

かえって、第二言語の英語のアクセントのほうがよっぽど聞き取りやすい。なぜなら彼らはゆっくり喋ってくれるし、アジア人の私のアクセントを見下す(というか聞き下すというか)こともない優しい人たち。あと、難聴のおじいちゃんに「もうちょっとゆっくり喋ってくれない?」と言われたときには、抱きしめたくなりましたがな。

ちなみに市役所勤務のOT業務には、クリニック、在宅訪問評価、セカンドリスポンス(電話評価)、ヘルス&ハウジング評価(住宅関連)、EAB(Enhanced Assessment Beds:中間施設評価)、ブルーバッジ(障害者用駐車スペース申請)などがある。このうちの、セカンドリスポンスとハウジング、そしてブルーバッジ評価は電話で遂行される。


そんなところ、先週久々にやってきためっちゃ聞き取れない一件。私の必殺技の、

「電話の音が途切れててよく聞こえないの、ごめんなさいね。(うそ)」

というカードも使えないほど、相手の最初の返事がもうすでに、

「…???」

運良く(?)向こうがなにか言ってすぐに切ってくれたので、私もありがたくかけ直さず、とりあえずお茶を飲んで一服。これは無理にかけ直さずに、誰かに担当を変わってもらおうとすぐに企むようになった三年目の私を褒める。

まー、ネイティブの人にも難しいアクセントが、この私に聞き取れるわけがなかろう。もしかすると、アクセントの強い人たち自身も何らかの嫌な体験をしていての私への反応かもしれないし。

アクセントというと、以前は発音だけのように思っていたが、それは文法の間違いにもかなり影響されていると思う。私はそれもひっくるめてアクセントと呼んでいる。年を取ってから外国語を学ぶとなかなか文法アクセントを克服するのが難しい。私の英語はまだまだ日本語回路の英語だ。つまり、私の英語の文法は焦れば焦るほどめちゃくちゃになる。「絵じゃなくて文でしゃべろうよ、文で」と右脳と左脳が小競り合う。

とはいえ、何かアクセント対策がありましたら、速攻つかみに行きますので、皆様からのご一報お待ちしております。mvvm

あ、ちなみに日本語の「もしもし」を、英語圏の人に教える時には、
Sounds like "washing machine" 
と教えてあげることをお勧めいたします。www 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?