見出し画像

新しい決心をするとき、新しいノートが欲しくなる


新しく何か目標を心に決めて
取り組もうとするとき、
つい、新しいノートが欲しくなります。


最初のページに
将来はこうなりたい、だからこうしよう、
こうすれば理想の状態に近づけるのだと
胸を弾ませながら書き綴ると、
まるでそこから
新しい自分が花開いてゆくような
清々しい心地がするのです。


私は、そんな性分だったものですから
図書館で手にした
村岡花子さんのエッセイを読んだとき、
それがまるで
自分に向けられた言葉のような気がして
はっとしたことを
よく、覚えています。


新年の決心というものを、
きっとみなさんは書き綴るでしょう。
あるかたがたは
美しいカードに美しい字でそれを書き、
机の前にかざっていらっしゃるでしょう。

しおりに書いてみたり、
お友だちへの手紙の中に書いて送ったり、
新しい年への私たちの決意は真剣です。
それは「初めの日」に対する私たちの情熱なのです。

けれど、あまりに初めだけに気を取られて、
連続してゆく生活への興味を失わぬよう、
毎日毎日
新しい出発の日にすることができるのだという
「初め」の連続である
私たちの生活ということも考えましょう。

村岡花子エッセイ 美しく生きるために

**

たしかに、
夢を詰め込んだノートを閉じて
ひとたび生活に戻ってゆくと
決心はいつの間にか揺らぎ、
次第にしぼんでいくことが、しばしばです。


自分を変える、人生を変えるというのは
つまるところ、
今日一日をどう過ごすか、
ということでしかないのですけれど
ついその事実を
疎かにしてしまうんですね。


同じような経験がある方は
どのくらいいらっしゃるでしょうか。



私たちにできるのは
「変身」ではなく、「変化」だということを
この文章をまえに
ひとつ、深く、考えさせられました。



これからもあたたかい記事をお届けします🕊🤍🌿