CAAD 12、CAAD 13のよくある問題点と対策◎2024年03月18日更新
広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。
かつてはカーボンフレームよりアルミフレームが好きだったアシスタントAです。
今はそれぞれの素材のメリット・デメリットだけでなく、車種それぞれの個性があるということをノーリー店長から教わったので、自分の愛車にする場合は素材のカテゴリーに対してのコダワリは薄れてきました。
それでもアルミフレームの自転車が好きですが。
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当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。
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■『カーボンキラー』の弱点
一般論としてサイクルロードレースの世界では、アルミフレームよりカーボンフレームの方が優れているとされています。
そんな中、『カーボンキラー』と称されるアルミフレーム採用車種もあり、そのうちの1つが【CANNONDALE】(キャノンデール)のCAAD(キャドまたはキャード)シリーズです。
特にCAAD 12やCAAD 13は私も名作だと思っていますが、弱点が浮き彫りになってきました。
SIクランクとBB30、そしてケーブルルーティングの相性が良くないみたいです。
以下、店長による作業の様子をご紹介します。
※専用工具が必要な上、職人の手の感触も必要となる繊細な作業です。
信用・信頼できるプロに依頼することをおすすめします。
■これがサイクルサービス・トグトの作業品質
この度のご依頼はケーブルガイドを『不具合未対策品番』から『不具合対策品番』への交換と、スピンドルを新品へ交換することです。
チェーンは接続したまま作業を行います。
まずはチェーンステーを保護。
実は以前承ったオーバーホール作業でもダメージがすでにあり、まだマシな状態でしたがスピンドルとケーブルガイドの交換は推奨していました。
もちろん、ユーザーさんにはお伝え済みでしたが、ケーブルガイド(不具合対策品番)やスピンドルがすぐには手に入らない状態だったため、その時は見送ったという経緯があります。
専用工具を使ってクランクとスピンドルを抜いてみると、スピンドルにダメージがありました。
ただでさえ大きな力が加わる箇所なのに、未対策品番のケーブルガイドは経年劣化もあってか、完全に破損していました。
それがスピンドルを攻撃していたようです。
2ヶ月経たないくらいで、もうこんなにスピンドルを削っていたみたいです。
対策品番には金属のプレート(メタルサポート)が付いています。
構造的に完璧とは言えませんが、スピンドルについてはひとまず安心です。
ちなみに↑の白い管は『ライナー管』と呼ばれる物で、無くても作業はできます。
店長が言うには
「少しでも長持ちさせるため。」
とのことです。
決戦用(レース用)の場合はまた別だそうですが、なるべく維持費を抑えられるようにわざわざ工夫(追加料金無しで追加加工)をしています。
もともとのスピンドルには左右の指定がありましたが…
新しいスピンドルには左右の指定がありませんでした。
「せっかくうち(サイクルサービス・トグト)で作業するんだから、クランクを抜いた時に美しく見えるように組むか。」
見えない部分なのにそこまでやるのか…と思いましたが、思い返してみればいつも店長はそういう人でした。
職人の自己満足だと見下されることもありますが、細部にまで徹底的に神経を使って作業してもらえるなら、車体もユーザーさんも嬉しいんじゃないでしょうか。
丁寧に下処理もして完成です。
↑破損して役目を終えた部品たち。
あなたのCAAD 12やCAAD 13は大丈夫ですか?
■どこに依頼すればいいか?
よく誤解されますが、サイクルサービス・トグトでは現時点でキャノンデールの取り扱いはありません。
(今後、取り扱う可能性はゼロではありませんが)
部品はお近くのキャノンデール取り扱い店か、note内で『#SIクランク』で検索すると該当部品が見つかると思います。
たまたま店長が以前在籍していた自転車店でキャノンデールの取り扱いがあり、店長自身も何台もの車体の整備作業経験があるため、取り扱い店でなくとも当店にて作業が可能です。
おまけに良くない表現方法かもしれませんが、取り扱う筋合いのない専用工具まで揃えているからこそ可能なことでもあります。
広島にお住まいのユーザーさんはもちろん、遠方のユーザーさんもお気軽に当店へご依頼・ご相談下さい。