【エンジニアインタビュー】データサイエンスでまちづくりの最適化に挑む
広報担当の髙橋です!
トグルホールディングス(以下トグル)は、まちづくりに革新をもたらす企業です。その独自のビジョンに共感し、多くの優秀な人材が集まっています。
トグルのエンジニアチームに2024年新卒メンバーとして入社した、中村彰吾さんのインタビューをご紹介します!
経歴、現在の役割
学生時代のことを教えてください
中村:大学院時代の研究について話すと、最適化アルゴリズムの研究を行っていました。具体的には、蟻の行動を模倣した確率最適化アルゴリズムを、統計物理の観点から理論解析と数値計算で研究していました。ざっくり言うと蟻たちが⚪︎×クイズに全問正解できるように上手に他の蟻をカンニングさせる研究です(笑)
大学の学部時代は物理学を専攻していましたが、ある本に触発されて数理統計学の研究室に移りました。その本には、データ活用やアルゴリズムによる社会の変化について書かれており、これからはデータ×AIの時代だと感じたためです。
研究室で学んだデータサイエンスの知識やプログラムを書いてモデルの妥当性を確かめるデータ分析のスキルは、現在も役立っています。
進路で迷うことはありませんでしたか?
中村:ほとんど迷っていませんでした。もともと修士まで進んで就職するつもりでいました。
また、大学院でデータサイエンスを学んでいたときに、自分がどの領域でどんな課題に対してデータ分析を活かすかを見つけることに悩んでいました。データ分析はあくまで手段であり、目的ではないからです。
自ら深い興味と課題意識を持ってデータ分析を活かすことのできる領域を見つけるためにも就職という道を選びました。
トグルに入社した理由を教えてください
中村:データ分析からウェブ開発まで一貫して行える点と事業スケールの大きさに魅力を感じてトグルに決めました。
大学時代からウェブ開発にも興味があり、データ分析だけでなくウェブ開発もしたいという欲張りな自分にはとてもマッチしていました。
ユーザーの課題解決をするためにデータ分析をし、アプリケーションやプロダクトを通してユーザーに価値を届けるところまで関わりたいという思いが根底にありました。
事業スケールの大きさは、採用面接で実際にどのような事業を展開していくのかという具体的な話を聞いて感じました。テクノロジーの力を信じて業界を変革していくというビジョンに非常にわくわくしました。
特に印象的だったのは、”都市のリファクタリング”という代表の伊藤さんの言葉です。リファクタリングという単語は普段プログラミングにおいて使われるものですが、都市構造の最適化という文脈で使われていて、エンジニアとしてまちづくりに貢献できることにとても魅力を感じました。
現在携わっているプロダクトやご自身の役割について教えてください
中村:物件管理のプロダクトを開発しています。デベロッパー向けのツールです。
具体的には、物件管理ツールの中の1つの機能である「コンプス」という機能を担当しています。コンプスは、不動産価格を決定するために、周辺の類似物件の取引価格を比較参照する機能です。
具体的にどのようにデータを収集し表示しているのでしょうか?
中村:デベロッパーが普段、複数の不動産情報サービスから検索して情報を収集する業務を、ユーザーに代わって周辺の不動産取引事例を自動で検索・取得するシステムを開発しています。
デベロッパーが物件を登録する際に、自動的に周辺の過去取引事例を表示するので、複数の不動産情報サービスをまたいで検索する必要がなくなります。
また、取得元である不動産情報サービスの多くはテキスト情報が中心ですが、物件管理ツールに表示する際には、データを適切に加工し、地図やグラフを生成して表示することにより容易に比較検討できるような工夫をしています。
入社前と入社後でギャップはありましたか?
中村:入社前と比べて特に大きなギャップは感じていません。内定者インターンを1年間経験していたため、大体のイメージはついていました。
ただ、入社当初は自分のスキルが足りているか不安に感じていました。即戦力としてのスキルが求められるのではないかと心配していましたが、新谷さんをはじめ、チームでサポートしてもらえて、1週間ごとの定例ミーティングで目標を設定し、無理なく着実に進めることができました。そのため、スキル面での不安は解消されました。
技術的な自己研鑽については、日々の業務の中で自然に進めることができると感じています。手を動かしながら学び、スキルを向上させていける環境が整っているため、特に問題はありません。
逆に、インターン時代には気づかなかった良いギャップとしては、新卒でもプロダクトのコアとなる機能開発に携わらせてもらえるという点です。
一般的に新卒は当たり障りのない末端の機能に関わることが多いイメージですが、トグルでは重要な機能を担当する機会をもらっています。開発を担当しているコンプス機能は、実際にデベロッパーからも「コンプスがあると助かる」との声をいただいており、プロダクトの重要な機能の一つとして扱われています。
実はインターン時代も「賃料予測モデル」を作っていましたが、当時はその重要性をあまり把握せずにいました。いざ入社してみると、事業計画作成時に賃料予測APIが利用されており、不動産開発の検討段階において重要な要素であったことを実感しました。
実際に日々の業務で使われているものを作ることは、とてもやりがいがあります。
他に学んだことや気づいた点はありますか?
中村:ChatGPTなどの使えるツールは積極的に活用するというのが重要だと感じています。目的となるものが決まっているので、それを実現するために使えるものは何でも活用することが大切です。
働き方について教えて下さい。
中村:テレワークは基本的に週1回ですね。会社としては週2回以上の出社とされていますが、私自身は出社したほうが具体的な問題をすぐに相談できてコミュニケーションがとりやすいので出社頻度が多いです。雑談を通じて異なるチームのメンバーと情報交換を行うことができる点も良い点です。
24卒の同期との関わりについてはどうですか?
中村:プロジェクトが異なるため、切磋琢磨する機会があり、良い関係を築けていると思います。お互いにしっかりと役割を果たしていると感じています。
また、チームメンバーの特徴についてですが、好奇心が強く、テクノロジーや技術に対して順応性がある人が多いと感じます。ビジネスサイドも含めて、AIツールなどの活用に優れていると思います。
トグルの組織文化について、チームメンバーとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
中村:そうですね、基本的に、チームメンバーが近くにいる時は、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。困ったことがあれば、すぐに相談する。チームのメンバーも困ったことがあればいつでも相談していいよという雰囲気です。
今後の展望
キャリアの展望についてお聞かせいただけますか?
中村:キャリアの展望については、正直なところ、あまり具体的なビジョンがないんです。例えば、5年後にどうなっていたいかという考えがあまりなく、転職やキャリアチェンジのプランも考えていません。
今は、自分がやりたいことや必要だと感じたことに対して積極的に手を挙げて取り組んでいます。そのため、キャリアの計画を立てるよりも、現在の業務に集中しています。
普通のキャリアパスであれば、細分化された特定の職種に就くためにスキルを深めていくなどが一般的かもしれませんが、私の場合はそうしようとは考えていません。生成AIが発達することで、ある分野で生成AIの方が有用になる可能性もあると考えています。そのため、自分の得意分野を持ちつつも、特定の職種に縛られるつもりはありません。
どの会社に行っても、ユーザーや顧客が求めるものを作ることが最も重要だと思っています。ユーザーが必要とするプロダクトを作ることを念頭に、今後も研究開発、プロダクト開発を行っていきたいです。
最後に、どんな方と働きたいですか?
中村:もちろん技術的な専門性を持っている方は歓迎ですが、それ以上に重要なのはマインドセットだと思います。
最新のテクノロジーを使って、未来に対して熱狂し、一緒に盛り上がれるような人ですね。プロダクトや事業に対して「これをつくれば本当に業界が変わる!」というビジョンを共有し、それに対してワクワクしながら取り組める方が理想です。
特に、自分たちが作るプロダクトによってどのような未来が創造されるのか、どのような事業展開ができるのかについて話し合い、一緒にその実現に向けてモチベーションを持ち続けられる方と働きたいと思います。
そういった強い好奇心を持った方と共に、未来を切り開いていきたいですね。
採用情報
トグルでは現在、エンジニア領域だけでなく、建築や不動産の知見を活かせるポジションを含め複数のポジションでの募集をしています。
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