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東大現代文過去問2000年度~2024年度第1問・第4問

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東大現代文の2000年度から2024年度までの第1問と第4問をセットにしたものです。
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#解答解説

東京大学2000年国語第1問 『社会哲学の現代的展開』加茂直樹

 東大国語(文系の入試問題)の大問の数がそれまでの7から4に減った最初の年の最初の問題で…

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togenka
1年前

東京大学2002年国語第4問 『転校生とブラック・ジャック』永井均

 入試の受験会場で初めて読まされ、短時間で解けと言われたら途方に暮れるような難問。  こ…

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togenka
1年前
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東京大学2010年国語第1問 『ポスト・プライバシー』坂本俊生

 2010年といえば、世界経済がリーマンショックから立ち直ろうとしていたもがいていた頃。…

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東京大学2015年国語第1問 『傍らにあること―老いと介護の倫理学』池上哲司

 2015年の第1問『傍らにあること―老いと介護の倫理学』は、私が2000年以降の東大国語第1問の…

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togenka
1年前

東京大学2016年国語第4問 『青空の中和のあとで』堀江敏幸

 とても解答しにくい問題という印象だ。  普通の人は晴れた日に外を歩いていて「これから降…

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togenka
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東京大学2009年国語第1問 『白』原研哉

 2009年第1問の『白』は、私が以前書いていた東大現代文過去問ブログにおいてアクセス数がダ…

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togenka
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東京大学2023年国語第4問 『詩人であること』長田弘

 端的に言って、問題文は難解であり、設問は難問である。  問題文が難解だというのは、筆者の言葉の使い方が独特であること、書かれている内容そのものも個性的であること、などによる。設問が難問だといえるのは、傍線を引かれた箇所が、体言や一節まるごとではなく体言を修飾する句だったり、そこに含意される内容がその傍線から遠い箇所で言及されていたりすることによる。  東大国語第4問は、必ずしも論理的でない主張や誰もが共感できるわけではない感慨を受験生に解釈させ、それなりに論理的に説明させる

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東京大学2000年国語第4問 『海辺の博物館』三木卓

 筆者の感性にもとづく心象風景が、かなり抽象的な言葉で表現されているため、なんとなくは理…

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togenka
1年前
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東京大学2001年国語第1問 『ぼくの日本語遍歴』リービ英雄

 近年の東大国語第1問にはないような文学的文章だが、子細に読めば、きちんとした論理に裏う…

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東京大学2016年国語第1問 『反知性主義者たちの肖像』内田樹

 東大による出題が賛否両論を呼ぶこととなった「問題」文。  この年の入試が行われた201…

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東京大学2020年国語第1問 『神の亡霊』6 近代の原罪 小坂井敏晶

 「学校教育を媒介に階層構造が再生産される事実が、日本では注目されてこなかった。」  日…

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togenka
1年前
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東京大学2004年国語第4問 『写真論集成』多木浩二

 含蓄に富むが、読みやすさの面では、意味が十分に説明されない比喩が現れるなど読者の読解力…

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togenka
1年前
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東京大学2001年国語第4問 『言葉の重力』岡部隆志

 東大は2021年度国語第4問の「出題の意図」に、「行間が雄弁な文章なので、表面的な読み…

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togenka
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東京大学2022年国語第1問 『ナショナリズム、その<彼方>への隘路』鵜飼哲

 東大は入試において、その時代の世相を反映したり、警鐘を鳴らしたりするような出題をすることがよくある。  近年、現代文でとりあげられた「情報社会のプライバシー」「自然破壊」「格差社会」「医療・介護」などはまさに今日的課題といえる。  数学においても円周率が3.05より大きいことの証明を求めたことがある。いっとき小学校の算数で円周率を3として計算させたことを意識したものであることは明らかであろう。  国籍や血統などによる排除をテーマとした2022年度の出題もまた、「東京大学 ダ

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