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本日の一冊「コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた」

ニーズマッチto B支部では、毎月の月例会にて、B2Bビジネスや経営者の在り方(to Be)に関するトピックをテーマに経営やビジネスに役立つ書籍を一冊紹介しています。

今回紹介する一冊は、「コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた」
細田高広 (著)です。

目次

第1章 コンセプトとはなにか?
●コンセプトの定義
●ロック史上初のコンセプトアルバム
●旅の意味を変えたエアビーアンドビー
●なにを書いたらコンセプトなのか
●スターバックス「第3の場所」
●エバーレーン「徹底的な透明性」
●コンセプトはキャッチコピーではない
●コンセプトはアイデアではない
●コンセプトはテーマではない
など

第2章 コンセプトを導く「問い」のつくり方
●なぜ問いが重要なのか?
●アイデアを量産できればクリエイティブなのか?
●いい問いは、いいパスに似ている
●リフレーミング 問いを変えれば発想が変わる
など

第3章 顧客目線で設計する「インサイト型ストーリー」
●本当に言いたいことは言葉にならない
●言葉にできるのは5%
●インサイトとはつまりなにか?
●本音は葛藤の中にある
●ファブリーズが見つけたインサイト
●ザ・ファースト・テイクが見つけたインサイト
●ライバルだけが競合じゃない
など

第4章 未来目線で設計する「ビジョン型ストーリー」
●過去と未来を言葉で結べ
●桃太郎と大統領の物語
●未来はいつだって過去の発見から始まる
●ビジョンを書く2つのポイント
●ビジョンはコンセプトを連れてくる
●賛否両論がなければビジョンではない
など

第5章 コンセプトを「1行化」する
●1行化に役立つ10の構文
●コンセプト構文① 変革話法
●コンセプト構文② 比較強調法
●コンセプト構文③ 不の解消法
など

第6章 コンセプトを「最適化」する
●つくるものを1枚で説明する方法
●マーケティングコンセプト
●「試作品」を書く
●バリュー:組織を束ねる行動原則
●バリューの条件
●バリューをつくる3つのステップ
など

理解を深めるQ&A


【こんな方におすすめ】
◆企画、提案がなかなか通らない
◆アイデアを言語化、具体化するのが苦手
◆会議で発言できない
◆感覚、センスだけを頼りにしてきた

【この本の特長】
◆発想法から表現法まで、コンセプトメイキングを超具体的に解説
◆初心者でもわかりやすい構成
◆図解と実例が豊富
◆著者は世界的クリエイティブ・ディレクター
◆2000人が絶賛した人気研修を書籍化!

【はじめにより】
 ごく最近まで、日本においてはコンセプトの重要性が本当の意味で理解されていたとは言い難い状況でした。良いものを安くつくる、というデフレ型の成功体験に縛られ、新しく価値あるものを構想する仕事を避けてきてしまったのです。結果的に、日本の強みは「良いものを安く」が通用する部品産業など一部の領域に限られてしまうことになりました。その反省からでしょうか。あらゆる産業で創造的な思考を持つ人材が求められるようになってきています。

 コンセプトメイキングは一部の人の特殊な仕事である、という考え方はもう過去のものだと断言していいでしょう。起業家や開発者やクリエイターはもちろんのこと、ビジネスパーソンにとって妄想を言語化する力は必要不可欠になりました。社会人に創造性が求められる時代、コンセプトはその必修基礎科目だと言っても過言ではありません。

(中略)

 コンセプトメイキングの基礎を身につけると、新しいことを企む作業をいま以上に楽しめるようになります。こんな生活ができたらいいのに。あんな社会になったらいいのに。そのままなら馬鹿にされるような妄想であっても、説得力のあるストーリーや、1行のフレーズになった瞬間、周囲の反応が変わります。一緒に実現したいと名乗り出る人や、投資したいという人が現れます。いつしかユーザーやファンがついてきます。こうしてコンセプトという名の設計図が現実に変わっていく。その感覚を1度でも味わってもらうことが、本書の究極のゴールだと言えるでしょう。

 本書はかつて自分が、喉から手が出るほど欲しがっていたコンセプトの教科書になりました。いまこの瞬間にも新しい事業を、商品を、サービスを、コンテンツを、なにかしらの新しい価値を生み出そうと奮闘している人に届き、少しでも役立てていただければ幸いです。

【担当編集者より】
 発想法やアイデアに関する本を読むたびに、こう思っていました。「勉強にはなる。でも結局活かせない」と。
クリエイティブな思考は属人的になりがちで、その人の職業や所属する企業などの環境によって大きく異なります。ですから、学びにはなるけれど、実際には活かせないジレンマがありました。
 しかし著者の細田さんは10年間、2000人以上に「コンセプトのつくりかた」を教えてきた方です。だから教え方がうまい。原稿を読んでいて、まるで講義を受けている感覚になりました。そして不思議と、今すぐコンセプトを書きたくなるのです。
 つくる仕事だけでなく、売る仕事、広める仕事、管理する仕事、すべての仕事に関わる人に、その感動を味わってもらえる1冊です!


著者について
細田高広|一橋大学卒業後、博報堂に入社。米国のクリエイティブエージェンシーTBWA /CHIAT /DAY を経て、TBWA /HAKUHODOに所属。2022年から同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務める。これまで、コピーライター出身のクリエイティブディレクターとして企業のブランディングを担う一方、家電・モビリティ・アパレル・化粧品・飲料・金融などの商品コンセプトから、ビジョンやパーパスなど経営コンセプトまで広く開発を手がけてきた。また、企業研修を中心に「コンセプト・メイキング」や「ブランド・ストーリーテリング」などビジネスに必要な創造性を学ぶ実践的なプログラムを提供している。2016年と2018年に日韓をまたいでCampaign誌のクリエイター・オブ・ザ・イヤーに選出。アジアのクリエイティブ業界を代表する「40歳以下の40人」(40 UNDER40)や、AdAge による「注目すべき世界のクリエイター」のひとりに選ばれて特集が組まれるなど、国内外で注目されてきた。カンヌライオンズ金賞ほか受賞多数。著書に『未来は言葉でつくられる』 (ダイヤモンド社)などがある。

  • 出版社 ‏ : ‎ ダイヤモンド社

  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/5/31



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