【毒親育ちのエッセイ】僕はもう、何も出来なくなった
物心ついた時から、僕は親に見下され、貶され、侮辱され、脅され続けてきた。
常に暴言を浴びせられる日々。
どれだけ努力しても貶される。
完璧じゃないと怒鳴られる。
完璧じゃないと殴られる。
完璧でも、否定される。
そんな日々だった。
口だけはご立派で、行動は一切伴っていない、幼児から見てもろくでなしと分かるような親から、常に否定されていた。
偉そうにモノを言える立場なんて無いくせに。
怯えながら、息を殺してやり過ごす地獄のような日々の繰り返し。
『完璧じゃないと、完璧じゃないと、認められないと……!』
どれだけ必死に足掻いても、意味は無かった。
認められ、褒められることなんて無かった。
むしろ貶されるばかり。
人格否定されるばかり。
そこで気付く。
『あぁ、どうせ僕なんてダメなんだ……』
こうして、僕はもう、何も出来なくなった。