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オリーブオイルの予防効果がスゴい!

地中海食の必須アイテムがオリーブオイルです。

オリーブオイルが体に与えるよい影響は何か。
オリーブオイルに含まれる栄養素は何か。
取り扱い上の注意点は何か、ということについて解説します。

また、オリーブオイルを取り扱う上での注意点を補足します。
(記事の文末に動画を貼っています)

地中海食は虚血性心疾患を予防する

皆さんは、地中海食というのを聞いたことがありますか?
健康的な食事法として注目を集めています。

地中海式食事法は、ギリシャやイタリア、スペインなど地中海沿岸の地域を中心とした食事です。

ポイントになるのが、油脂としてオリーブオイルを使用しているということです。

フランスのリヨンで、5年間にもわたって行われた地中海食の実験では、次のような報告もあります。
「動物性脂肪の多いリヨンの郷土料理を食べ続けたグループに比べ、地中海料理を食べ続けたグループのほうが虚血性心疾患の再発率の割合が低かった」。

2004年には、米国食品医薬品局(FDA)は、「オリーブオイルには虚血性心疾患を予防する一定の効果がある」ことを認めました。
現在アメリカでは、オリーブオイルの商品ラベルに効能をうたうことが許可されています。

では、オリーブオイルは具体的に体にどういう影響を与えるのでしょうか。
5点挙げてみます。

① 動脈硬化、脳血管疾患、心血管疾患等を予防する

これは、オリーブオイルに含まれるオレイン酸が、HDL(善玉)コレステロールを減らさずにLDL(悪玉)コレステロールのみを減らすことが一つ。

もう一つは、オリーブオイルに含まれるオレウロペインというポリフェノールはが、強い抗酸化力を持つこと。
これが血中LDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などの血管系の疾患を予防します。

②加熱しても、空気に触れても酸化しにくい

熱に強いので加熱料理に使えます。
オリーブオイルを除く食用油はほぼすべてが熱に弱く、加熱すると酸化してしまいます。

オリーブオイルは、180℃程度でも短時間であれば酸化しません。
サッと炒めるのであれば全く問題ありません。
パスタに向いているのも納得できます。

では、短時間とは何分くらいを指すのでしょうか。
ザックリとした目安になりますが、5〜10分程度だと考えてください。

オリーブオイルが加熱しても空気に触れても酸化しにくいのは、オリーブオイル(オレイン酸)そのものが酸化しにくいことが一つ。
それに加えて、オリーブオイルの中に、油の酸化を抑制するビタミンEが含まれるからです。       
       
ただし、熱と空気には強くても、オリーブオイルは光に弱いという性質があります。
それについては、後半であらためて説明します。

③アレルギー疾患の予防につながる

近年の研究で、オリーブオイルに含まれるヒドロキシチロソールというポリフェノールが、アレルギー反応と戦う上で中心的な役割を果たす可能性があることを示しています。

ただ、これに関しては、科学的裏付けが十分とは言えないので、あくまでも参考程度にとどめて、もう一つの見方を説明します。

日常的に料理でよく使われるのが大豆油、コーン油、キャノーラ油、これらを混合させたサラダ油など。
これらの油を摂り過ぎると腸の炎症を促進させる作用があり、それが原因となってアレルギー疾患を引き起こします、と言われています。

だから、加熱用にそれ以外の油、つまりオリーブオイルを使うことで、間接的にアレルギー疾患を予防することになります。

④胃もたれ対策

胃が弱い人にとっては、油はなかなか受け付けません。
しかし、オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、胃の滞在時間が他の油に比べると短く、胃もたれ・胸焼けがありません。

また、胃壁の粘膜を守る作用もあり、胃の弱い人には最適です。

⑤便秘対策

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、小腸で吸収されず大腸を刺激し
て、腸の動き(蠕動運動)を活発にする働きがあります。

また、硬くなった便を柔らかくする作用もあるため、便秘対策に役立つ成分です。

これだけの素晴らしい効果が期待できるのがオリーブオイルです。
すぐにでも使い始めていただきたいのですが、オリーブオイルの選び方は、じつは大変むずかしいのです。

それに関しては【オリーブオイルの選び方】という記事でじっくりと説明しますので、ぜひお読みになってください。
(8月18日公開予定)

オリーブオイルを扱う注意点

オリーブオイルは熱と空気には強いですが、光に弱いという特徴を先ほど記しました。
日光はもちろんですが、蛍光灯の光に晒されても酸化してしまいます。

オリーブオイルがほかの油に比べて緑色が強いのは、クロロフィルによるものです。
クロロフィルは葉緑素とも呼ばれます。

クロロフィルは、光のないところでは抗酸化力がある成分です。
が、光のあるところでは活性酸素を発生させ、オイルの酸化を促進させます。

オリーブオイルに遮光ビンが使用されているのは、光を遮断して酸化を防ぐためです。
オリーブオイルを新鮮に保つために、直射日光や蛍光灯の当たらない場所に保存してください。

まとめ

オリーブオイルは具体的に体に与えるよい影響を、今回は5点挙げてみました。    

① 動脈硬化、そ動脈硬化が引き起こす脳血管疾患、心血管疾患等を予防する

これはオリーブオイルがHDL(善玉)コレステロールを減らさずにLDL(悪玉)コレステロールのみを減らすからです。

②加熱しても、空気に触れても酸化しにくい

熱に強いので加熱料理に使えます。
オリーブオイルを除く食用油はほぼすべてが熱に弱く、加熱すると酸化してしまいます。

オリーブオイルは180℃程度でも短時間であれば酸化しません。

③アレルギー疾患の予防につながる

オリーブオイルに含まれるポリフェノールが、アレルギー反応と戦う上で中心的な役割を果たす可能性があります。
また、炎症を促進させないオリーブオイルを使うことでも、アレルギー疾患を予防します。

④胃もたれ対策

⑤便秘対策

にも期待できるのがオリーブオイルです。

一つだけ注意点があります。
オリーブオイルは、熱と空気には強いですが、光に弱く酸化してしまいます。
直射日光や蛍光灯の当たらない場所に保存してください。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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