Do I have "real" DREAM?
気が付くとそこは1980年代暮れの世界。
少しレトロで、それでいてまた刺激的な服装を身に纏う街行く人々。丸いヘッドランプが特徴的なやけに角張った車の助手席に座っている俺は運転席に目を向ける。まだフサフサで白髪の1本も無い髪に、目を細めてしまう程に明るい水色のジーンズ、白いタンクトップとネックレス。あまりにも夏、TUBEの擬人化のような姿をした男。サングラスはかけていたっけ。しかし、彼はれっきとした俺の父親だった。いや、父親になるはずの男だった。
何故か俺は動揺していない。有り