外資系企業に転職して(1冊レビュー付)
折角noteのアカウントを作っていたのに、放置状態になっていましたが、理由があります。
実はずっと昨年暮れより転職活動をしており、なんとかご縁に恵まれて、4月よりとある外資系企業の日本法人で、HR Coodinatorとして勤めることになりました。アメリカ本社はいわゆる超大企業になりますが、日本法人は百数十人程度の規模・構成となっており、人事関係のすべての領域のオペレーションを担当するとともに、HR Business Partnerとしての役割が求められるポジションです。
転職活動をしようとしたきっかけは諸々ありますが、大きく分けると、以下の2つになるでしょう。
(1) HRとして目指したいスタイルを追求したい(前職ではそのスタイルを追求できないという判断になった)あるいは前職以外の意思決定スタイル・ポリシー・価値観を経験したい
(2) 東京に生活基盤を置きたい(HRの人脈・学習機会、その他プライベートの充実など)
この転職が良かったどうかは、当然ながら自分の努力次第で結論付けられると思いますが、(2)のプライベートの生活の部分も安定したことで、仕事そのものや自己研鑽にもしっかり身が入るようになりました。正直、一度東京の便利さ・生活スタイルを経験したら、なかなか手放せないものです・・・。
外資系企業に勤めるにあたっての心構え
正直、自分が外資系企業に行くとは考えてもいませんでした。とはいえ、現職は、雰囲気的には欧州的、日本法人もかなり日本の色も濃いので、外資系企業に来たという感覚は薄いのですが。
前職の最後は海外人事を担当していたこともあり、欧米のHR制度・慣行に関する理解は多少あったものの、自分が勤め人としてどんな心構えで行くべきか、については全く無知でした。周囲にも外資系企業経験者はかなり少なかったので、聞ける人もごくわずかでした。
そこで書店で手にしたのは以下の本です。
鈴木孝嗣(2018), 『外資系企業で働く 人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵』, 労働新聞社
日系メーカーの人事担当者として出世街道を歩んできた筆者が、50代になってから外資系企業への転職を決意しました。その経験で筆者が感じた、日系・外資系それぞれの長所・短所を、客観的かつ端的にまとめた書籍です。
外資系企業だけではなく、日系企業についても筆者なりの分析をしているので、初めて外資系企業に行く人だけではなく、例えば日系企業への就職を目指している新卒学生にも是非一度手に取ってほしい内容になっていると思います。日本の労働法制や慣行が、他国と比べてかなり特殊になっているという点を知らない大学生はかなり多いことと思います。
語り口も非常に柔らかく、また、時折出てくる筆者の労働観、長年のキャリアからにじみ出るバランスの取れた意見が共感を呼びます。
ということで、今度こそ徐々に、このnoteというインフラを活用して、物書きを始めていこうかと思います。気長にお付き合いいただけると幸甚です。
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