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【自閉症3歳】虐待相談ダイヤルに電話① きっかけ

長男あんぱん、3歳。
このころはあんぱんの癇癪がひどく
今振り返ると
育児が一番しんどかった時期だ。


この日、
パン粉が
お皿洗ったり、うがいをしたり
少しでもあんぱんに
かまってあげられない時間があれば
泣いていた。

パン粉もできるだけ
あんぱんを抱っこしたり
絵本を7~8冊とっかえひっかえ
読んであげたりした。

文章にすると簡単だが
朝から家にあるおもちゃを
すべて提案するくらいの勢い。

提案するたびに拒否されるか
受け入れられても
3分と持たずまた泣かれていた。

少しあんぱんから離れるだけで
ギャンギャン泣き叫ぶ。
家事が進まない・・・
パン粉のストレスは積みあがっていた。

あまりやりたくなかったが
泣きわめくしゅを
10分ほどほったらかしにした。

その後、あんぱんの様子を見に行くと
あんぱんのメンタルがやられていた。

泣き方はいつもに増して強く
泣き叫びながら
床に寝っ転がり、暴れ、
台所から廊下、廊下から寝室へと
部屋の境を超えて
ごろんごろんころがっていく。
頻繁に頭を壁に打ち付けている。

パン粉が抱っこしようとすると
全身をジタバタさせ逃げまくる。

抱き上げると
頭をバシバシ叩かれる。
いたい・・・・・

大好きなごはんも
全力で泣き叫びながら拒否。
どうにか口に入れても
べーと吐き出す。

スマホに入っている動画を見せた。
しかしあんぱんは動画も拒否。
スマホを床にバーンと投げつけた。

これがパン粉の逆鱗にふれた・・・

ここで少し振り返りたい。
この件があったのは今から3年以上前だが
今となっては
息子を10分泣きっぱなしにさせるなんて
当たり前になってしまっている。
昔は頑張っていたんだなぁ。
もう少し昔を見習った方がいいか?
一方で
今ではスマホを投げられただけでは
キレない自信がある。(怒るけど)
日々癇癪を起こす息子たちに
向き合った結果
メンタルが鍛えられたというのか
それごときでキレていたら
身がもたなくなったというのか・・・

話をもどす。

スマホを投げられて
ショックを受けた当時のパン粉は
とっさにあんぱんの体を
ガンガンガンとゆさぶった。
新生児だったら
揺さぶられ症候群になってしまうくらいの強さだった。
その後、そこそこの力で
げんこつを1発かましてしまった。

やったあと、すぐに我に返った。
「今のは絶対やったらあかんやろ・・・」
パン粉はあんぱんを置いて
寝室にかけこみ
わんわん泣いた。
めちゃくちゃに泣いた。

いやいや、
手をあげたんは、あなたでしょ。
あなたが泣いてどうするの。
当時の自分も
自分で自分にツッコミを入れていた。

このことが起こる以前にも
あんぱんからの暴言・暴力に耐えきれず
何度かあんぱんに
手を出してしまったことがあった。

手をあげるたびに猛省。
「もうしない!」と
心に誓うのだけど
「もうしない」って
なんて意味のない
なんて無責任な言葉なんだ、
またどうせ手をあげてしまうんだ、
と、諦めている自分もいた。


その数十分後。
あんぱんはパン粉の顔に手を伸ばし
幸せそうに笑っていた。
パン粉に手をあげられたことは
なかったことになっていた。

なんて純粋なんだろう。
純粋で弱いから
こっちが守ってあげなきゃならないのに
なんで傷つけてしまうんだろう。

また手をあげてしまったら
虐待相談ダイヤルに
電話をしようと決めた。

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パン粉*自閉症&知的障害boysのママ
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