ディナーの最後にコーヒー・紅茶どちらにされますか?と尋ねるレストランは一流ではない。
1 夜のカフェイン摂取は睡眠障害に
カフェインの血中濃度の半減期(効果が半分になる時間)は、2~8時間。過剰なカフェインの摂取は入眠時間の延長や睡眠効率の低下など睡眠の質を悪化させる。睡眠に影響を与えないために、カフェインを多く含むものは、夕方以降摂取しないようにした方が良いとされる(国立精神・神経医療研究センター)。
自分は眠れていると思っても見えないところで効率を下げていることがあるのが怖いところだ。
2 カフェイン好きでもタイミングを選ぶ時代
忙しい現代人にとって、短い睡眠時間で睡眠効率を上げて日中の効率を上げることは、最重要課題だ。周りでも、コーヒー豆から選ぶようなコーヒー好きでも、夕方以降は飲まないようにしているという人や、デカフェのコーヒーや紅茶を夜用に買い求めている人も増えている。
3 相手の健康を考えたサービス
夜の食事の終わりに「コーヒーにしますか?紅茶にしますか?」と二択で聞かれて「どちらもいりません」とか「水で構いません」と答えるのは、とても気を遣う(周りに遠慮してそっと「他の飲み物はありませんか?」と聞いたところ、夜10時に「エスプレッソもございますが」と言われ驚愕したこともある)。
ハーブティーなどの他の選択肢が提供されるとほっとするが、ほうじ茶をお洒落に出せる日本料理と違って、コーヒーと紅茶に肩を並べる手頃なノンカフェイン飲料がないこともカフェイン二択になる背景かもしれない。
夜の食事の最後のタイミングで、そのお店が、マニュアルどおりか、相手のことを考えたサービスを提供しているかを知ることができる。