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「新物」しんもの?あらもの?なんて読む??

こんにちはタイム缶詰です。
食欲の秋到来!
スーパーには新米が並び始めましたね。

この食材に付く「新」という言葉。
新玉ねぎ・新じゃが・新さんま・新茶などの表現の他、新物いくら・新物わかめなどなど、季節によってチラシや店頭でみかけます。
「新物」とは、収穫が始まったばかり、市場に出始めたばかり、という意味は伝わりますね。そしてなんか発見感もあってワクワクします。
ではこの「新物」という漢字、皆さんは何と読みますか?

「しんものでしょ」
「あらものだよ」
2つの読まれ方があるには、きっと意味があるはず!
気になったので、調べてみました。

新物

先日テレビCMで、大手回転寿司チェーン店が「新物(しんもの)うに」の告知をしていました。
なんか心に残る違和感。これが今回調べてみようと思ったきっかけです。

「新物」を辞書「日本語大辞典」で引いてみたなら、

「しんもの(新物)」=新しいもの。しんぶつ。特に歌舞伎狂言や音曲などの新作もの。

「あらもの(新物)」=(1)新しいもの。新しく作ったもの(2)(「荒物」とも)生もの。新鮮なもの。特に生のままで進物、供物する魚、鳥など。

とありました。
どちらも「新しいもの」という意味があるので、食材にも使れたのかもしれません。
ですので、「新物サンマ」は、「あらものサンマ」と読みます。
日本語的には、この寿司チェーン店のナレーションは「あらもの」の方が適しているようです。

「新物」と書かれている意味

スーパーで見かける「新物」には、2つの意味があります。
1つ目は、「生の状態である事。つまり、解凍などをしていない事。
2つ目は、「旬の食材」という表現。

本来「旬」とは、野菜などは食べごろだったり、魚だと脂がのって美味しい時期&出回る量が多く、比較的安価になった食材に使われます。

食材にもよるのでしょうが、売り手的には「今食べ頃が始まったよ!」という区別として使われているキャッチコピーなのですね。

初物とは

新物と同じ表現として、「初物(はつもの)」という言葉もよく使われますね。
筆者の実家は農家なのもあり、今シーズン初めて収穫できた野菜などの「初物」は、まず神棚や仏壇に供え、その後頂いてました。
そして、よく「初物を食べると縁起がいい」「長生きをする」などとも言われます。

「初物」を辞書「広辞苑」で引くと、
①その季節に初めて出来た穀物、野菜、果物など
②その年に初めて食べるもの
③まだ誰も手を付けていない物
とあります。

初物のことを「はしり物」ともいい、旬の時期に比べて高値で購買されています。

魚介だと、「初カツオ」「初シャケ」が人気ですね!

食べる幸福もいただく

「やっぱり新米は美味いな!」
「もう〇〇の季節なんだ、どおりで寒いはずだ」
など、食材を通じて季節の移ろいと楽しみを感じるというのは、とても豊かです。

とかく、初物・新物が収穫出来たり、食べれたりする事は、その幸福感は何倍にもなるでしょう。

「新物」を見かけたなら、「美味しい旬ですよ」というサイン
ぜひ味わってみてください!


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