注文の多いカクカクサギ
上記は脚色が加えられていますが、
実際にあった物書き仲間のKとの会話です。
もちろん彼が私が提供したネタで作品を書くことはありませんでした。
だって、
彼もまたカクカクサギだから。
どこにでもカクカクサギはいます。
〇〇になろうにも、〇〇xivにも、もちろんこのnoteにも。
しかし、それらで見つけることはできないタイプのカクカクサギがいます。
それは、
書く書くと言いながら一向に書き始めないタイプのカクカクサギです。
noteでもなんでも始めてるという事は書いてるのですよね。もちろん私みたいになんだかんだ理由を付けて筆を休めている人もいると思いますが。
書いていなければこう言ったコミュニティに参加しないでしょう。
「書いたら◯◯になろうにアップしよ」
「書いたらブログを始めるよ」
と言い続けて一向にアクションのない人、あなたの隣にもいません?
そう、カクカクサギにも二種類あるんです。
書きあがらないカクカクサギと、書かないカクカクサギと。
上記に出てきた私の物書き仲間のKも、
後者の書かないカクカクサギでした。
20年以上の付き合いですが、
最近になって彼がどんな作品を描いたのかを振り返ったんです。
そしたら、
何一つ思い出せない。
いやホント、1文も思い出せない。
もしかしたら単純に私が忘れているだけかも知れませんが、
彼が私に自身の作品を見せてくれなかったからだと思います。
だって書いて無いんだから。
Kだけではありません。
今まで出会った物書きさんの中にもなんだかんだ理由をつけて、
著書を私に見せてくれなかった人がいました。
当時は気付きもしませんでしたが、
きっと彼らもカクカクサギだったのでしょう。
ただ、あの時がたまたまカクカクサギだっただけで、
今は書かれていることを切に願います。
なお、今回振り返ってもう一つ思い出したのですが、
書かないタイプのカクカクサギに共通することがありました。
それは、
「異様に名前に拘る」
ことです。
それはもうタイトルも登場人物の名前も、料理の名前も、
とにかく出て来る名前を全て拘るのです。
いえ、名前に拘るのは悪いことではありません。
作品に味が出ますし、それがいい伏線になることもありますし、
名前がストーリーを引っ張ってくれることもあるでしょう。
しかしカクカクサギは違うのです。
なんと、名前が決まるまで書き始めないんですよ。
名前は後にして、とりあえず書き始めればいいのに。
かく言う私も同じでした。
ロード オブ ザ カクカクサギの時に書いた私のネタを見ると分かりますね。
「終わらせる」の意味で「フィン(Fin)」なんて名前を付けてる。
私も名前に拘ってなかなか書き始めなかったんです。
でもある時に「これではダメだ」と気付き、それ以来は名前は後回しに。
書いててどうしても決めなきゃいけなくなった時に考えます。
しかも今は素晴らしい時代です。
きっと多くの方が手書きではなくデジタル端末を使って執筆してるはず。
手書きだと書いている途中で名前を変えるとなると大変でしたが、
デジタルなら「置換」でちょちょいのちょいですよ。
名前なんて最初に決める必要なんてないんです。
だから書こうよKっ!!
今からでも遅く無いっ!
書こうよっ!!
君のそのカクカクサギの被害者は、
他でもない、君自身なんだっ!
キャラクタの名前なんて「キノコA」「キノコB」「キノコC」にして、
今からでも書いてくれよっ!!!
※この記事は私の個人的な独断と偏見で書かれております。
しっかり構想を練ってから書かれる方も多くいらっしゃいます。私の物書き仲間にもプロットを時間をかけて練ってから書く人がいました。彼は名前一つも拘ってました。
そして練りに練った後、一気に書き上げるのです。
一気に書き上げられるのなら、何年も拘るのはありだと思います。