自分が凡人だと思うことは必要だが、優れていることも認識する必要がある
こんばんは、アドバイザーのこうたです。
謙虚さは、対外的にも自分のためにも必要です。
驕りが過ぎると思われないような謙虚さと、驕りにならない程度の自意識も必要というのが今回のお話です。
1.凡人に思うってどういうこと?
解釈は様々だと思いますが、私は、『上には上がいると理解すること』だと思っています。
私は販売で全国一位を獲りましたが、それはたまたまその時期のその販売ジャンルに強者がいなかったから。
付け加えると、強者は個人の売上よりもチームの売上を優先していたので、そもそも競争に加わっていなかった事実もあります。
圧倒的強者も知っていて、案内内容を聞いても特別すごいことを言っているわけでもない。
自分がどれだけ頑張っても、あの領域には到達できないと思い知らされたことが何度もあります。
全国一位を獲ったからと言って、自分は最強の販売員だとはとても思えませんでした。
もし驕って自慢をしていたら、間違いなくイタイやつに思われていたことでしょう。
IQが130あると知った時、一瞬「俺天才じゃね?」と思ったことはあります。
しかし紐解けば、パターン認識能力を鍛えればIQという誰かが設けた基準を高めることは、誰でもある程度はできるのです。
もちろん130をゆうに越える人は大勢いますし、IQ130を活かして天才だと思われる成果を残したこともありません。
謎解きもあんまり得意じゃないです。
堀江貴文さんも、自身のことを凡人だとおっしゃっています。
私よりも圧倒的に優れた結果と能力を見せている方が凡人なのであれば、私は口が裂けても天才だとは言えません。
堀江貴文さんが謙虚なのではなく、ご自身の経験から自分は天才じゃないと確信を持ったからなのでしょう。
比較するのもおこがましいですが、私のどうやっても勝てない販売員を知ってしまったというのと同じなのかもしれません。
凡人だと知っているから頑張る。
その行動力や努力は、ある意味非凡ですよね。
努力なんて誰でもできることと言いますが、実際に行動に移せる人はそれほど多くありません。
私はそこまでできないタイプで、凡人でもそれができる人は、私からしたら『上には上の存在』なのです。
2.優れている事実は素直に認識する
私は社会で見れば底辺ですが、少なくとも自分が興していた会社の中では、最も頭の回転が早くて育成能力が高かった自負があります。
井の中の蛙とかそういう話ではなく、今自分ができる範囲の中で自信を持つことは大切です。
「凡人だから頑張ろう」よりも、「社内で思考できるのは自分だけだから誰よりも考えよう」で頑張ったほうがより頑張れます。
そもそも『凡人だから』を大前提に置いてしまうと、『自信を持つことで成長する』『自信を持たせることの大切さ』が成り立たなくなります。
先程の私の販売員にしても、1000人の販売員がいるとしたら、そのうちの900人よりは優れているのは間違いありません。
その事実を自信に変えて部下の育成に臨むのとそうでないとでは、部下から受ける印象や指導内容が大きく異なることでしょう。
なので、『非凡だと思うことが大事』というよりは、『自信のつけ方に気をつけよう』と私は解釈しています。
昔、何かの番組でとある高IQの人が言っていたことがあります。
芸術で評価されて天才だと言われても、自分は人とコミュニケーションがとれない。
うまく立ち回れない時点で天才じゃないし、たまたま人よりも芸術の分野に少し特化していただけと。
(正確なセリフではありませんが、こんな内容だったと思います)
実際におっしゃっていたわけではありませんが、もしかしたらこの方からしたら、コミュニケーションに優れている人のほうが自分よりもすごいと思っていたのかもしれませんね。
私もコミュ障なので、ぶっちゃけ販売員で一位を獲るよりも人と仲良くなる能力のほうがほしいです。
他者のすごさを理解することも大切だ、ということですね。