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認知症課題を「領域横断」で解き、誰もが自分らしく「生ききる」社会へ

Theoria technologies株式会社 事業開発/ソリューションセールス
長岡 栄次(ながおか えいじ)

早稲田大学人間科学部卒業後、国内製薬会社にて眼科領域担当のMRとして活動。2019年に独立系コンサルティングファームに入社。ヘルスケア・医療領域の新規事業戦略立案案件に複数携わり、事業部長として事業部管理を行う。並行して子会社の創薬ベンチャーにて、事業マネジメント・日米治験推進を経験。2024年3月よりTheoria technologiesに入社。企業アライアンス構築、医療機関向けソリューションの普及活動に従事。


自己紹介

はじめまして!2024年3月に事業開発/ソリューションセールスとして入社した、社員番号3、長岡です。今は企業アライアンス構築を中心とした事業開発、認知症・MCI診療をサポートするアプリ「ササエル」の医療機関への普及活動に従事しております。

学生時代にアメフトをやっていたせいか、肩幅が人よりも大きく、「何か今でもスポーツやっているんですか?」とかなりの確率で聞かれるのですが、「何もやってません」という面白くない返ししかできないため、斜め上をいく回答を手に入れるため、これから模索していきたいと思います。

プライベートでは、家族で自然豊かなところに旅行にいくことが好きです。Theoria入社前に、長めの休みを取り、家族でニュージーランドをキャンピングカーで回りました。 

Theoriaに入社を決めた理由

前職の創薬ベンチャーでは、急性期脳梗塞の細胞治療薬開発の事業に従事しておりました。脳梗塞は非常に患者数が多い疾患ですが、既存の血栓溶解療法や血栓回収療法が奏功してもなお、後遺症が多く残る疾患です。自分たちの事業が「もしかしたら新たな治療になるかもしれない」というワクワク感はとても大きかったのですが、それと同時に、患者数の多い疾患のアンメットメディカルニーズというのは、それだけ世界中の製薬会社が失敗を繰り返してきた歴史があるわけで、非常に難易度の高い取り組みでした。

認知症というのも、患者数がとても多い一方、アンメットメディカルニーズが存在している、ということを知りました。そして、そこに新たな機序の画期的な新薬をエーザイが執念で産み出した。それだけで素晴らしいのですが、情報を集めてみると、普及にあたっては多くの課題がある、ということを目にしました。この治療が普及しない障壁を、ビジネスやテクノロジーで解決することができるのであれば、それはとても社会にとってインパクトがある。自分が前職で成し遂げられなかった「新しい治療への寄与」も、間接的ですが、またチャレンジすることができる。そう考えて、入社を決めました。

Theoriaではどんな仕事を担当しているか

Theoriaが定義する領域でいうと、私は「ささえる」領域を担当しております。この領域では、すでにローンチしているアプリ「ササエル」の市場浸透に加え、進行を抑制する可能性のある非薬物療法の探索、プログラム化、診断後の生活(就労支援や社会との繋がりの維持等)をサポートするシステムを構築してきたいと考えております。

事業開発では、企業アライアンス構築を通じて、認知症、MCIという疾患の社会的認知を高める活動を行っております。認知症というのは社会的な注目度の高い疾患ではあると思うのですが、広く正しく理解が浸透されている状況ではなく、これが疾患予防や早期発見の妨げになっている面もあるのだなと感じます。多くの人に認知症の正しい理解をしてもらうために、シニアメディアや医療メディアと連携をした取り組みを企画推進しております。

Theoriaに入って実際どうですか

自分の今までのキャリアは、比較的同質的なメンバーで動くことが多かったのですが、Theoriaは多くの職種が存在し、それぞれがこれまで大きな成果を出してきた成熟された方が揃っており、日々大きな刺激を受けております。メンバー間の関係はとてもフラットで、議論が生まれやすい環境であると感じますし、「誰が言ったか」ではなく、「何が正しそうか」で事が進んでいくのが、とても良いなと思っております。

Theoriaでは5つのバリューを定めているのですが、特に「Insight to Impact」が、事業開発を行っていく上で、極めて重要であると感じております。私は入社してから初めて、認知症の当事者様や家族の方と時間を共にする機会を持ちました。書籍やWEBで得る情報とは解像度が全く異なる、確かな「憂慮」がそこには存在しました。どれだけ難しい課題であっても、最後までできる方法を考え続け、大きな社会のインパクトを創出していきたいです。

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これからTheoriaでどんなことをしていきたいか

部分最適になっているところを補完し繋げ、全体最適な社会をつくる」ということを目指してやっていきたいと思っております。例えば、認知症を早期に発見する技術だけが発展した世の中を想像すると、「診断されたけれど、治療のキャパシティがいっぱいで治療開始が遅れる」だったり、「認知症と診断されたが、周囲の理解・支援を得られず、早期退職を余儀なくされた」ということが増えていく世の中になっているのかもしれません。

特に私は「ささえる」領域を担当しているので、認知症になってから続いていく人生に多くの選択肢を用意し、その人のこれまでの生き方や価値観とマッチングさせることで、自分らしく「生ききる」力になりたいです。それができれば、早期発見を躊躇うことない社会に近づける。領域横断で取り組むTheoriaで、そんな全体最適な社会を作っていきたいです。

最後に

認知症は、世界が今後間違いなく直面する社会課題。課題解決は難しい、だからこそ楽しい。そんな思いのある方と是非一緒に働きたいです!


Theoria technologiesでは、事業開発やソリューションセールス含め、様々な経験を持った方を積極採用しています。日本に限らず、世界的に大きな社会課題である認知症、一緒に様々な解決策を創り、社会的インパクトを創出していきましょう。