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雑誌『土の香』の方言研究者・能田太郎追悼号

 先日、Twitter上でナンブ寛永様が古本の在庫を紹介されていたが、その中に加賀紫水の編集していた雑誌『土の香』の方言研究者・能田太郎の追悼号があった。拙noteでも度々紹介しているように、私はこの雑誌を蒐集しているが、この号は持っていなかったのですぐに問い合わせて購入をさせていただいた。以下にこの号(通巻105号)の写真と目次を記載しておきたい。

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口絵 絵馬 大亦観風
辻に立つ地蔵様(肥後南ノ関民俗誌) 能田太郎(能田多代子筆)
執筆目録(寄稿順) 能田多代子編
能田君を悼む 東條操
昔話採集家としての能田太郎氏 関敬吾
「ミズカケタビ」の手向け 宮本勢助
能田太郎君を悼む 橘正一
能田氏を追懐する 大田栄太郎
能田太郎氏遺稿 本山桂川
能田氏の思ひ出 宮本常一
能田氏の追想 山本靖民
能田太郎氏の片影 田中正行
心友能田よ 磨墨香銭
太郎君断片 大仁田寧
能田氏を憶ふ 加賀紫水
若人の声 城門廣海・松内喜代次
故能田太郎追憶の記 能田多代子
編集後記 加賀紫水

当たり前だが、『土の香』に関係のあった民俗学・方言研究の関係者が多い。能田は若くして亡くなったが、追悼号に投稿した著者の何名かが指摘しているように戦前方言研究の若手ホープとされていた永田吉太郎、橘正一、齋藤吉彦も若くして亡くなっている。彼らが若くして亡くなったことは方言研究にとって大きな痛手であっただろう。この中で『土の香』には、永田の追悼号もあるので機会があれば紹介していきたい。

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Theopotamos (Kamikawa)
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