「もしかして、私、大人のADHD?認知行動療法で『生きづらさ』を解決する」を読んで(読書感想文#21)
認知行動療法は効果的な治療法だと思うし、臨床的・学術的な内容が詰まった本かなと思い、読んでみました。コンパクトながら、色々な話がびっしりと詰まっている内容でした。
▼もしかして、私、大人のADHD?~認知行動療法で「生きづらさ」を解決する~/中島美鈴著
正直私にとっては、読んでいて内容が上滑りするような感覚がする本でした。最新の知見が盛り込まれ、素晴らしい内容で構成されているのに、私の意識が文章に合わせられなくて、深く読み込めませんでした。(悲しい)
前半では、ASDとの関連で複雑性を増すことや、愛着形成との兼ね合い等、やはり単純にADHDだけの課題でないところが、難しいところだなと思いました。
ADHDに対しての認知行動療法について
本書で挙げられていたのは、下記のような項目です。
・自己報酬マネジメント(自分ご褒美、視覚化、スモールステップ、ついで作戦)
・スケジュール帳で計画を立てる(to do、バーチカル、時間見積もりログ)
・過集中への対応(置き換え等)
認知行動療法的に、どう具体的に取り組むのか?については、本書よりも各種ワークブックで取り組むことが推奨されていました。私もそれが良いと感じたので、今後見かけたら手に取ってみたいと思います。
ここまでで感じたこと。私はADHD当事者ではないのですが、スモールステップ、ついで化、手帳(特にバーチカル)、避けたい習慣の置き換え等の具体的方策は、普段からやっていることだなということです。
私は主に時間術という観点で、産後の職場復帰の際にかなり苦労していて、その時に身に着けた部分が大きいように思います。
その時に参照していたのは、行動変容のためのワークブックでもなんでもなくて、「CHANTO」という雑誌でした。(今はもう休刊になっている)
ワーママ向けの時間術等が満載の雑誌で、どれだけ家事を楽に、時間を生み出すかに心を砕いていた私は、貪るように読んでいたのを思い出しました。
状況は違っても、困りごと・アプローチは似たところに行き着くのが興味深いなぁと。でも、雑誌を読むのはすごく楽しくて、ゲーム感覚で生活改善をしていたのです。雑誌では、かわいい便利グッズなどたくさん紹介されていて、見るだけでも楽しかったんです。ああいう提案だと、自然と取り組めるような気もする・・・
ちょっと話題が逸れた気もしますが、率直な感想でした。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
(ちなみにもしCHANTOが気になった方は、図書館でバックナンバーが置かれていること等もあるので、良かったらご参考ください)