見出し画像

【ご質問に対する考え】組織の世代交代や新陳代謝

こんばんは、ひよこぶちょーです!

 本日はとっても嬉しいことに会社以外の方から、noteのコメントを通してテーマリクエストをいただきました。りんてん様、この場をお借りしてリクエストいただけたことに感謝申し上げます。

理論的な見解

 この質問をいただいて、早速指導教授に質問、自分で過去まとめたノートを引っ張り出して調べてみました。組織の新陳代謝に関しては経営学、組織論の中でも組織エコロジー理論の分野で議論がされているそうです。

企業は存在した時から硬直化が始まる

 そもそも企業は誕生した瞬間から硬直化が始まり、変化や進化が起こせなくなるという前提があります。企業が存在するということは当然人が組織を創り上げます。フォロワーは創業メンバーや古くからいる方に対する心理的なバイアスが生じて、日本的に言えば”忖度”をするようになります。その結果組織内の風通しが悪くなり、組織の硬直が進むという悪循環になります。

組織に生じる閉塞感の仕組み

 社内でメンターをやらせていただいており、他の事業部のメンティーの方から「組織に閉塞感があり、今後の自分が目指すキャリアプランに不安がある」という相談がちらほらあります。話を紐解いていくと、そのように考えられる方の環境は非常に強く管理されており、それによって抑制されていると感じ、おおくの方が思考停止(停滞)してしまい、閉塞感が組織に広まるといったメカニズムになっているのでは無いかと考えます。

 また文化、構造的な日本ならではの問題もあると考えます。それは「年功序列の慣例」を打破できないことです。若手を重要ポジションに登用するには様々な障壁があるのだと考えます。周囲からの納得感を得る、合理的な説明に加え、登用する方自身のメンタルの強さ(周囲からの見られ方)が重要になり、一筋縄ではいかないのです。しかし、旧態依然とした人事制度を温存したままでは、有能な人材が育たないばかりか、外部から有能な人材を採用することもできないと考えます。

新陳代謝に必要なもの 

 構造的な問題があると上述したので、一見矛盾するようなことではありますが、私は組織の新陳代謝を促すうえで人を新陳代謝の対象とすべきであると言っているわけではありません。もちろん、会社破綻などの場合はリストラなどのやむをえない選択もあると思いますが、人を活かして組織の新陳代謝を促進することは可能であると考えております。 

多様性

 これは釈迦に説法かと存じますが、やはりイノベーションは凝り固まった組織、環境からは発生し辛いと思います。なぜなら新たな”知”が入ってこないからです。イノベーションの源泉は遠くにある”知”×”知”の融合だと言われています。違う価値観や文化を取り入れ、多様な知に触れることでイノベーションが起きやすい環境となり、結果として閉塞感は無くなっていくのではないかと考えます。

透明性

 私は前職がリクルートという会社だったので、会社の採用や人事制度には興味があります。そして私が新卒だった10数年前と現在では人事登用システムは大きく変化していると考えます。
 以前は上席者が個人評価を行い、昇進や昇格を決められておりました。昨今は空いているポジションや新しいポジションに社内外から公募という形態を採る企業が増えていると感じます。これは人材登用という面での透明性や公平性を向上させることで閉塞感を無くしていく一つの取り組みであると感じます。

 重要なポジションに他社から採用したり、他部署から人材登用すると必ずといって良いほどハレーションが起こるとのだと思っております。『あいつは現場を全く分かっていない』、『なんであいつが、、、』など。私も言われた経験がたくさんあります。
 自分が言われた当事者である場合は、そう言った声があることを理解し、真摯に受け止め、そういった方々からも認めてもらえるように直向きに努力をすることが重要だと考えます。一方、自分がその意思決定をした長である場合は、そういった意識があるということを組織課題だと捉えて、その方たちのマインドを変えていかなければなりません。

 最後に私個人の考えとずっと大切にしてきていることを書かせていただきます。組織の閉塞感を生み出さないために、ピープルマネージャーになってからは常に自分の役割を空けることを念頭に置いております。もちろん全力で仕事はするのですが、次に自分の役割をお任せしたい方を作ることに力を注いでいます。この方だったら自分の役割を渡して、自分が部下になっても良い!と思えるくらいの方を真剣に考えるようにしています。もちろん、私自身も成長し続けたいので現状に満足する事なく、常に次にやりたい仕事を見つけ、努力し、目指すようにしております。

 ニックネーム通り、まだまだひよっこな私の考えなので、間違っていることが多くあるかもしれませんが、現時点で私が考えを書かせていただきました。少しでも参考になれば大変幸甚です。

 リアルでお付き合いのある方以外からご質問をいただけたことが初めての経験だったので気合いが入り長文になってしまったことをお詫び申し上げます。

本日もここまで読んでいただき誠にありがとうございました!それではまた明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?