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雪の下にんじんでストレスを解消する

冷蔵庫に、いつだったか購入した雪の下にんじんがある。たぶんそろそろ食べてあげた方がいい。そして私は今たぶんストレスが溜まっている。

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なんだか無性に何かを作らなくていられない衝動にかられるとき、だいたい私はストレスが溜まっている。
気がつくと何を作るかばかり考えているときは結構溜まっている。
そのまま放置するのはよろしくない。

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くるみもいた。好都合だ。
これはあれだ。あれを作ろう。
くるみは150℃のオーブンで10分空焼きするといいらしい。今日は60gくらい使うか。
焼いてあら熱がとれたら刻む。

どういうわけか知らないが、普段よりヘビーな仕事があるときは、なぜか同じタイミングで他にもやるべきことがいくつも重なってしまう。
別にそれ今重ならなくてよかったんじゃないの?と思うけれど自分ではもうどうにもならなくて、ただただ目の前にあるものをやるしかない。

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それが1日2日で済むならいいけれど、大抵の場合そうはいかない。
年単位の大きなプロジェクトがかぶった。なぜなんだ。
自分以外に担当できる人がいないプロジェクトが年単位で続く。
なぜかぶるんだ。

こういう時はもやもやしながら、手を動かすに限る。
にんじん300gは千切りスライサーで細かくする。
サクサク進んで気持ちがいい。

しかし、半分を過ぎたあたりで後悔する。
レシピにある通りフードプロセッサーを使うべきだった。腕がパンパンだ。
上腕二頭筋あたりがプルプルしている。にんじん300gをなめていた。
そういえばストレス解消には筋トレもいいらしい。

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いつの間にか全卵3個にきび砂糖100gを投入して白っぽくもったりするまで泡立てた。腕がもうプルプルなのでここは大人しく電動ホイッパーで。
全卵をもったりするまで泡立てる時は湯煎にかけるといい。
私はファンヒーターの前にボウルを置いて熱風当てながらやったけど。

白っぽくもったりってどれくらいのことをいうのか・・・。
昔は本の写真見るしかなかったけど、今は動画で確認できるから便利になったものよ・・・。
そういえば夕食には流行ってるらしい韓国フライドチキンをつくるか・・・。

もうここまでくると作ることに集中できる。
いいぞ、いい感じだ。

これくらいだたぶん。はじめて『白っぽくもったり』まで泡立てた時の「え、卵ってこんなんなるん?」という驚きを思い出す、これくらいだ。

太白ごま油120gを注いで、電動ホイッパーでまぜる。卵としっかりなじんで混ざればいいと思う。
そしてにんじんを投入だ。300gたっぷり!

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にんじんをだいたい混ぜたら、薄力粉200gとベーキングパウダー小さじ3/4くらいを合わせてふるったものを一気に投入する。
ふわふわの卵の泡が残って欲しいなと願いながら混ぜるのがポイント。
もうちょっと具体的にいうと、左手でボウルを手前に引くようにして回しながら、右手でゴムベラを持って同じように手前に引くように混ぜるといい。
(右利きの場合)

意味がわからないと思う。昔のレシピ本はそうだった。
今は動画がある。探してみてください。

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あきらかな粉の塊が見えなくなったくらいでくるみを投入。
ざっくり混ぜて型に流す。

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スクエア型18cm。クッキングペーパーを敷いておいた。
これを170℃に予熱したオーブンで焼くとレシピにはあったが、我が家のオーブンはレシピ通りに焼いてその通りの結果になったことがない。
今日は190℃予熱→180℃30分→170℃25分くらいで焼いた。

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焼き上がり。
いきなり左に登場したのはチーズクリーム。
本当はクリームチーズと牛乳と砂糖で作るのだが、今日はディップ用のチーズソースがあったのでそれに砂糖を適当に入れてみた。予想はしていたけどしょっぱめ。

ところで『雪の下にんじん』とは、収穫後に雪の下で貯蔵して、甘みを増したにんじんのことだ。
ほんとうにとても甘くておいしい。
腕をパンパンにしながら削ったにんじんはとてもいい香りがして、一口食べると爽やかな甘さが口に広がった。

だから今日のケーキとチーズクリームの砂糖はレシピより控えめ。
にんじんの甘さでしっかりおいしい。

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しっとりしていい香り。にんじんのくせはなく、くるみの香ばしさと食感がとても合う。しょっぱめチーズクリームも悪くない。
紅茶を淹れて、2切れ食べた。

あぁ、幸せ。
おいしいなぁ。

雪の下にんじんで作ったのは、にんじんケーキでした。
参考にしたレシピはなかしましほさんのこちら。

お菓子作りは分量を正確にはかり、正確な手順で作ることが大事!とよくいうのだけど、そればかりが大事なわけじゃないと私は思う。

自分が食べたいものを、家にある材料で適当につくる。
そういうのもいい。

ただ混ぜたり、腕パンパンにしながらにんじん削ったり、そういう工程で何かを昇華させていく。
そういうときに「この通りにやらなきゃ」と縛ってしまうと苦しい。
出来上がりが思ってたのと違うときに落ち込んだりもする。

そもそも違うものを作ってるんだから、出来上がりが違ったっていい。
今日の私になんとなくしっくりくるにんじんケーキになっていれば、まあそれでいい。

きっとそれはなんでも同じで、自分は自分のやり方でしかやっていけない。
誰かと同じである必要はない。
自分のできることを、自分なりの精一杯でやっていけばいい。

プレッシャーの中でつぶれそうなときは、体が動くなら手を動かして、何か作ってやっていく。
体が動かないほど疲れているならしっかり寝る。それでまた作る。

にんじんケーキ、明日はもっとしっとりしておいしくなっているはず。
右腕はきっと筋肉痛。

そんな、明日の私に、贈るおやつ。

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この記事はメモ魔塾特進科のタレスクラスメンバー、ayuka_hitが書きました。

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