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自分を好きになる 自己肯定感を高めるには①

今回は自己肯定感のについて考えてみましょう。

こんな疑問を持ったことはありませんか?

なぜあの人は根拠のない自信を持っているのか。
打たれ強い人(メンタルが強い人)は一体何が違うのか。

それには自己肯定感が深くかかわっています。

自己肯定感とは、自分が自分であることに満足し、価値ある存在として認めてあげることです。これは私たちが生きていくための人生の軸となるものです。

心理チェックなどをすると自己肯定感はそれほど低くないという結果が出たりします。自己肯定感は状況によって変化します。ふつうの状態ではわかりにくいのかもしれません。
一種の容量と考えてみてください。人それぞれに総量の差があるわけです。(コップの大きさの違い)
何かのストレスにさらされたとき、この総量が小さい人は自己肯定感が上下したときに問題が生じやすくなります。


ブレない自分軸をつくる

大きく心を上下させて、そのギャップで消耗しないためには、一喜一憂しないことが大切です。そのためには次のような二つの視点を持つことが大切です。

・自己肯定感が上下するものだと知ること。
・今、自分の自己肯定感がどういう状態になっているかに気づくこと。


過去や他人との比較

自己肯定感を低下させる原因には次のようなものがあります。

・過去の失敗へのこだわりやトラウマ。
・他人との比較や劣等感。

これらによって、自分で自分のことを前向きに評価できないとき、周囲からもっと認めてもらいたいという承認欲求が強くなります。自己肯定感が低いと自分で自分を認められないから他者からの評価を求めてしまいます。その結果、行動が依存的になってしまうのです。

 認めてもらいたい = 自己肯定感が低い = 行動が依存的になる

となっていないか、自分の行動を冷静に見てみましょう。

・変えられない過去には悩まない。
・ライバル視している相手を変えることはできない。
・他人からではなく自分で「いいね」を出す。

と考えれば、自己肯定感のアップにつながります。


自己肯定感の6つの感

自己肯定感とは一体何でしょう。自己肯定感は6つの感によって支えられています。

  1. 自尊感情・・・・自分には価値があると思える感覚

  2. 自己受容感・・・ありのままの自分を認める感覚

  3. 自己効力感・・・自分にはできると思える感覚

  4. 自己信頼感・・・自分を信じられる感覚

  5. 自己決定感・・・自分で決定できるという感覚

  6. 自己有用感・・・自分は何かの役に立っているという感覚


自尊感情は「いいね」をもらっても満たされない

承認欲求は誰でも持っている欲求ですが、自己承認と他者承認の2つがバランスよく満たされていることが理想的です。自尊感情が低下して自己承認ができていない状態の時、満たされない思いを他者からの承認でどうにかしようとしても無理があります。ですから、「いいね」をもらっても満たされないのです。

自己受容感

人間は、完璧ではありません。不完全です。だから、良い自分と悪い自分があってかまいません。人生とはそれでいいということです。自己受容できている人は、様々な経験も乗り越えられ、共感力が磨かれ、信頼され、愛される存在になります。ありのままの自分を認めたら「折れない心」が培われます。

自己効力感

こうすればうまくいくはずだというプランを立てられ、考えたプランを実行できるという自信を持つ感覚で、勇気を持てるようになります。失敗したときには、何をすべきかあらかじめ決めておくと対応は進みます。否定語を肯定語にかえると潜在的な意識も変わってきます。リフレーミングのテクニックを使って、欠点やネガティブなことをいつもとは違った視点で長所やポジティブなものとして捉える見方や視点が必要です。

自己信頼感

私たちが感じることは全て自分がつくり出しています。ですから、勇気と自信は自分でつくることができます。自分に従順であるということは、自分に信頼を持ち、自分の価値観に従うという意味です。

自己決定感

人間の感じる幸福度は「私が決めた!」という人生を自分でコントロールできている感覚に比例することが分かっています。あなたらしい人生を切り開き、花を咲かせるためには物事を自分で決めて歩んでいくことが欠かせません。自己決定感をどれだけ多く経験し乗り越えたかで、人生の幸福度の高低が決まってきます。また、自己決定感が低下していくと、周囲への依存度が増します。

自己有用感

人は誰かの役に立ったとき、最大の幸福を得られます。自己有用感とは、周囲の人や社会とのつながりのなかで自分が役に立っているという感覚です。だれかに「ありがとう」と笑顔でいい、誰かから「ありがとう」と言われることは、自己有用感を生み出す魔法の言葉となります。
自己有用感を高めるには、興味のある分野での人のつながりをつくり、そこに参加している、役立っているという感覚を得るのが早道です。また、視野を広げるために偉大な賢人の生き方や在り方に触れることも効果があります。


ここまで、「自己肯定感の教科書」の1章と2章に書かれている、自己肯定感とは何かについてまとめてみました。まず、自分自身に足りないものに気づくことが大切です。
実践の3章4章についても今後まとめてみたいと思います。

著者の心理カウンセラー、中島輝さんはご自身が様々な障害を抱えてこられ、それを克服された経験から書かれているため、大変分かりやすく、具体的な内容になっています。

参考
「何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書
 中島 輝 SBクリエイティブ



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