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運動の新常識 vol.2

おはようございます。毎日投稿70日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

   昨日は運動が集中力を高めるというお話をしました。数分~数十分の心拍数がやや高まるランニングでその後数時間の集中力が上がるということでした。今日は運動が記憶力と創造力を高めるというお話をします。

昨日の記事はこちらから⬇️⬇️

記憶力向上には運動を

   受験のときの英単語など、「これを覚えよう!」と思っていたのにすぐ忘れてしまい、「生まれつきもっと物覚えが良かったらなぁ…」なんて思ったことはありませんか?このように、一般に記憶力というのはある程度生まれつきの遺伝的なものだと考えられています。しかし実は、運動によって記憶力は向上するということが分かっています。

   人の記憶を司っているのは脳の海馬という小さな部位です。この海馬に限りませんが、脳細胞というのは歳をとるにつれて萎縮していき、脳機能が全体的に低下していきます。「歳を取って物覚えが悪くなった」と感じるのは海馬が萎縮するせいです。
 
   しかし、この萎縮に抗える方法があります。それが運動です。運動によって、この萎縮を食い止めることができるのです。それどころか、微量なら増幅させて若返らせることも運動によって可能になります。さらに運動によって一際萎縮が食い止められ、恩恵を受ける部位というのが実は「海馬」なのです。
 
   具体的な方法としては、定期的に運動(実験ではフィットネスバイク)をすると、6週間後から記憶力の有意な向上が見られるそうです。そして3ヶ月後には格段に記憶力が良くなっているといいます。

   「6週間も待てない!」と思われる方も少なくないでしょう。そんな方には朗報です。今すぐできる記憶力(ここでは暗記力)の改善方法が実はあります。
 
   それは「運動と暗記を同時に行う」ことです。研究によれば、運動と暗記を同時に行うことで、正しく暗記できた単語の量が20%増えたそうです。手軽さを考えれば十分な数字でしょう。
 
   ただし、この時の運動というのは、あまり筋肉を使わないウォーキングか、ウォーキングに近いジョギングくらいでなければなりません。そうでなければ、筋肉に血流が集中してしまい、逆に記憶力が下がってしまうそうです。
 
   何か覚えたいことがあるという人は、机に座ってじっと覚えたいことを見たり読んだりするのをやめて、立って足踏みをしながら覚えるというのも手かもしれませんね。

創造力向上にも運動を

   運動には、創造力(閃き力)まで高める効果があります。実際、作家、作曲家、起業家など、アイデアを仕事の一部としている人たちは、他の職業に比べて習慣的な運動を行っている比率が極めて高いです。特に、あの小説家の村上春樹は毎日1時間程度をかけて平均10kmのランニングを30年間続けています。

   創造力には、「発散的創造力」と「収束的創造力」の2種類があります。
 
   発散的創造力
とは、なるべく多くのアイデアを思いつく力です。ブレインストーミングでどんどんアイデアを思いついて書いたり、数学などの問題に出くわしたときに複数の解法を思いついたりする力と言えばイメージしやすいかもしれません。
 
   もう一方の収束的創造力とは、複数の事柄を結びつけてある別の事柄を導く力のことです。ブレインストーミングで言えば、最初に出たアイデアから本質的な部分を抽出して別の最終的なアイデアに繋げる力です。

   実は残念ながら、何もかも運動で解決する訳ではなく、運動で向上でさせられるのは2つのうち発散的創造力だけのようです。しかしそれでも、十分運動するに値する効果が得られることに変わりはありません。

   やり方は、ウォーキングか軽いランニングをするだけです。向上の効果は直後数時間続きます。運動の時間は20~30分が理想らしいですが、それ以下でも効果は得られるそうです。
 
   勉強やデスクワークで体も思考も凝り固まってしまっている人は昼休みの間に外で20分程散歩すると、程よいリラックス効果が得られるとともに、午後の仕事も捗り、一石二鳥かもしれません。

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