#309 質問にうまく返答するには
さて、今日のテーマは「質問にうまく返答するには」です。
仕事などで発表資料を作成したり、プレゼンする練習は行うと思います。
発表というは基本的に一方通行なので、自分次第でその質は大きく変わります。
これは裏を返せば、自分の力で何とかできることです。
問題なのは、「質問に対する返答」です。
これは、どれだけ準備したとしても、その場でのやり取りが前提になってくるので、準備をしてもうまくいかないこともあります。
今日は質問に対する返答のコツについて私見を書いてみたいと思います。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、幸せな生活の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
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それでは本題に入っていきましょう。
質問の返答が難しい理由
質問の返答というのは、基本的にその場で生まれるインタラクションです。
どれだけ傾向と対策を立てたとしても、その場で全く同じ質問が来ることはほとんどありません。
同じような文言で発言していたとしても、その裏の意図については質問者によっても様々です。
つまり、その質問者の特性に合わせながら、その人が欲しい回答を的確に伝えることが必要になってくるんですね。
言葉というのは明確なようで曖昧なものです。
僕たちは会話の中でさえ相手の意図を考えることにとても苦労します。
伝えている言葉だけが答えではないです。
その裏にある意図。
「本当はこういうことを教えてほしい」
「実は言葉と逆のことを伝えたい」など
言葉と感情や意図は裏腹なことがあります。
そう思えば、発表会などの質問では、相手の意図を少ない時間と情報から予測することが必要です。
相手の言葉を解釈し、文脈から意図を考え、それに返答する答えを自分の言葉で伝えるんです。
そう思えば、質問への返答が難しい理由がよくわかります。
特に真面目に相手の言葉を聞いて、それに的確に応えようとすればするほど、言葉に惑わされて、相手に求める返答をできてないこともあります。
具体的にどうするか
返答が苦手な人に共通する点としては、「自分の言葉で伝えきれない」ということにあります。
返答を聞いたとしても、いまいち聞いてる側はしっくりこない。
こういう感情になる時というのは、返答する側の課題として、知識や一般論に偏る傾向があると思います。
「〇〇についてはこう言われています」
「〇〇さんはそれについてこう述べています」
もちろん、それ自体を否定するわけではないんですが、質問者の人ももしかしたらそういった知識はすでに持っている可能性があります。
そうなると、質問者の意図としては、それらの情報を知った上でもなお、聞きたいことがあるということになります。
では、この時に質問者が聞きたいことはないんでしょうか?
それは「あなたの意見」です。
文献にも資料にも載っていない。
あなたが今ここで述べた発表について ”あなた自身がどう考えているか” ということです。
その発表資料は誰が作ったんでしょうか?
汗水垂らして、必死で準備したのは誰でしょうか?
それは発表しているあなた自身です。
だから、質問された時にカッコよく、スマートに返答することにこだわらなくていいんです。
大事なのは、”あなた自身が自分の考えを理解しているか?”ということです。
これ意外とできてない人は多いです。
自分の考えって自分自身で言語化するのはとても骨が折れます。
人の発表などを見て「あそこはこうしたら良いのにな〜」と感じることってありますよね。
そう、人の意見に僕たちは客観的に見て意見することは意外とできるんですね。
でも、自分のことになると結局うまく伝えられない。
こういう状況にある人は、質問の返答をどうしても他者の意見で継ぎ接ぎして答えてしまいがちです。
自分の意見は何でしょうか?
ここを考えることが必要になります。
この発表の目的は何か?
このデータは何を表しているか?
その理論は正しいのか?
結果の解釈はどうしてそうなったか?
そこから考えられることは何か?
これらは、外からの情報ではなく、様々な情報の中から、あなたがどう考えたかが重要になってきます。
質問の返答の準備があるとすれば、それは自分の意見をしっかりと振り返ることです。
そして、それを他者に説明できるようになることです。
質問とその返答を通して、他者の意見も受け入れ、新しい思考過程を手に入れ、自分の意見をアップデートしていくこと。
これこそ、質問とその返答を通して生まれるインタラクションだと思います。
発表される方は自分の意見をまとめるところから始めてみましょう。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
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ではまた。
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