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#371 ”うまくいかない”は成長のチャンス

さて、今日のテーマは「”うまくいかない”は成長のチャンス」です。

昨日、学会の企画で、発表初心者向けの勉強会を行っていました。

そこで出た意見として「何を発表したらいいかわからない」という質問がありました。

それに対する僕自身の回答は、

「うまくいくことだけに焦点を当てず、普段うまくいってないことにも焦点を当てよう」

ということです。

発表となると、つい「良いところ」「うまくいったところ」を見せようとしてしまいます。

それ自体は悪いことはないんですが、無理に取り繕っても、そこから得られるものは少なくなります。

今日は「できなことにも焦点を当てる」ことについて考えてみたいと思います。


自己紹介とお知らせ


僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。

このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。

◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!


◾️湘南OT Interaction
作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。

【次回の勉強会の予定】
 日 程:4月21日(日)21:00〜 @zoom
 テーマ:「個人を活かすチームの作り方」
 対 象:リハ関係者のみ
 申 込:上記のサイトから
 参加費:無料

主催:居酒屋 「海の家」   
  湘南OT interaction
湘南OT 交流会   

それでは本題に入っていきましょう。


「できること」に焦点を当てる


できれば、誰しも「成功した部分」を伝えたくなるものです。

何か発信したり行動する理由というのは、基本的には成功体験を目的としていることがあります。

そのため、自分がうまくいった経験値を公表した方が、否定的な意見が出る確率も減るため傷つかずに済む可能性が高いです。

ただ、外部発信などを行う際に「何を持って成功とするか」は考えないといけません。

先ほど書いたように「成功体験」が目的であれば、基本的には「うまくいったこと」を公表する方がその経験は得られやすいと思います(成功体験にもいろいろあると思いますが)。

しかし、外部発信を行う理由はどこにあるでしょうか?

果たして「成功体験」だけがその魅力なんでしょうか?


「できないこと」に焦点を当てる


ではもう一つの目的として「自己成長」を挙げてみたいと思います。

「失敗から学ぶ」ことは自己の成長にもつながります。

つまり、成長するための一つの方法として、自分が「うまくいかなかったこと」に焦点を当てる必要があるわけです。

そう考えれば、外部発信を行う際に必要になってくるのは、「できなかったことを発信すること」となります。

もちろん、うまくいったことを発信したとしても成長のチャンスはあると思います。

でも、完璧な人間なんていません。

理想とする自分を思い描くほど、今の自分は完璧ではないことに気付かされます。

その理想に近づくためには、どうしても足りない部分をどのようにクリアしていくかを考えることが必要になってくるわけですね。

「できないこと」に焦点を当てれば、自分のうまくできなかったことも含めて「自己成長」により早く近づけるかもしれません。


質問への回答


では、冒頭の質問に回答して行きます。

「うまくいくことだけに焦点を当てず、普段うまくいってないことにも焦点を当てよう」

となります。

うまくいったことが事象としてあるのであれば、成功体験を積み上げて自分の動機づけるチャンスです。積極的に活動することで、今後の発展につながるでしょう。

うまくいかなかったことが事象としてあるのであれば、それを捉えて振り返ることで成長のチャンスがありますし、成長すれば対象者にもより良いことを提供できます。

どちらにしても、まずは「行動すること」が重要になります。

うまくいったことばかりを探していても何も見つかれないこともあります。

ましてや取り繕った意見では、すでに答えが出ているかもしれないので、学びは少ないかもしれません。

そう考えれば「うまくいかなかったこと」について自分の中でも考える機会を作り、それを外部に公表して議論することで、より視点が広がるかもしれません。

あなたの発表の目的はなんでしょうか?

その目的に合わせて、どんな発表にしたいか考えてみると良いかもしれません。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。


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