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本棚の奥の「シリウス文書」⑥創作小説最終話


第一話はこちらから



ファミリーとヨギー

美和子と達夫は大阪城の近くまで来ていた。何か胸騒ぎがしたのだ。
達夫がカフェからでて来る父親の姿を見つける。裕和の後から坊主頭の同い年くらいの男が出てきて今どき大変珍しい葉たばこを店外で吸っていた。
信号が青に変わり裕和は煙草を嗜む坊主頭を残し地下鉄の駅を目指して横断歩道を渡る。

そこへものすごいスピードで車が向こうから走ってくる。

「止まらない!」

そこにいた誰もが思った。
車の運転席にも助手席にも後部座席にも人は乗っていない。誰もいない自動運転車だ。

「あなた!!」
美和子が叫ぶ。
達夫が走り出す。

今という時間は無意識の世界から吹き出してくる瞬間場だ。現在はその無意識の世界から吹き出してきては過去・記憶として認識され戻りまた、再び現在は吹き出してくる。

達夫と美和子はその瞬間瞬間が吹き出してくるところが見えた。猛スピードの自動運転車はパッ・パッ・パッとスローモーションのように前進してくる。
裕和は微動だに動かない。スローモーションの他の車の間を達夫は駆ける。いや瞬間と瞬間の間を突き抜けていく。

「お父さん!!」

「ドン!!」

!!!!!!!!!


近くまで寄っていた達夫に裕和が覆いかぶさる。
流れる時間はさらにゆっくりとなって達夫の知らない坊主頭の男が宙をゆっくりと弧を描くように飛ばされていた。

「TERUTERU!!」
達夫の上になった裕和が叫ぶ。

ドサッ!!

時間は元に戻った。達夫と裕和の周りをクラクションを鳴らしながら何台もの車が走り去っていく。誰も乗っていない自動運転車ももう見当たらない。美和子も駆け寄ってきていた。

TERUTERUの声が達夫達が見ている球体のさらに外から聴こえてくる。倒れている肉体とは別のところだ。
「裕和!素粒子革命頼んだぞ!」
「な、なんで身代わりに・・・!?」
「お前が死んでも、お前の肉体が死んでもよかったが、お前にはもう少しやることがある。お前の言うことは間違ってない。肉体が死んでも魂も霊もあるぞ」
TERUTERUの魂はニヤニヤ笑っているようだった。
「お前たちも死んでるんだよ。死にながら生きてるんだよ。オレはこれで自分を入れ込んだ世界とオサラバだ。」

裕和達は呆然としたが救急車の音で我に返る。
「お前たちは病院まで頼む。
俺は一仕事しなきゃならない。」

「あなた、お寿司よ。隠し棚のシリウス文書2013読んだわよ。」
「お父さん、ぼくもシリウス文書ファイル読んだんだ。メタバースの中に削除されず残ってた。」

「ネットの何処かに削除しきれない情報が埋もれてるという噂は本当だったか。ああ、もうすぐだ。もうすぐ世界が反転するぞ。」



ファミリー

翌日、達夫を真ん中に家族は意気揚々と寿司屋に向かって歩いていた。いや、彼らの方に景色が向かってきた。世界が彼らの方にやって来た。
「世界が世界しているな」父は満足そうに呟き母はにこりと頷いたが、達夫はそんなことよりこれから食べる鮪を思い浮かべ腹がぐうと鳴った。


本棚の奥のシリウス文書  完



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あとがき

普段勉強しているヌーソロジー、その世界観を物語にしてみました。実際的に物語どおりにヌーソロジーは意識は素粒子だと、世界に訴えていく方向をとっています。
ぼくは高校3年から文系選択で量子力学、物理学、とんと縁がなかったのですが、ここに来てわけのわからない数式や図式が目の前にやってきてハフハフしています。
ヌーソロジーは無意識の世界、魂、霊はあるという自己と他者の構造論に立ち、その上でその証明のために量子力学の解釈を行っているので一般的な物理学量子力学とは違うものです。科学者がヌーソロジーの提唱する素粒子構造を認めれば世界が大きく変わる事には違いありません。数式にある虚の世界、それが無意識の世界なのです。
ヌーソロジー的解釈の素粒子、量子力学をぼくは説明出来るレベルではないので勉強した時のノートをシェアさせて頂きます。興味のある方はご覧ください。


素粒子のスピンから時間と空間は引き出出され
そして、巻き取られていく。


ヌーソロジーの量子力学に対するスタンス


素粒子は複素数、虚数。


観察者(主体)の位置は変わらないが、その対象によって時空は動いていく。


4次元を一輪の花に例えれば
3次元はその中の一つの花びら。
花の真ん中が主体の位置。


素粒子の種類。
ヒッグス粒子は死の次元。
全ての素粒子を統括している。


3次元の花びらと4次元の花全体。
シュレディンガーの方程式で表される。


人間の意識段階と素粒子の種類が対応している。


自己と他者の意識が時空を創るということを
SU(2)×SU(2)で表すの図。
SU(2)はアップクォークとダウンクォークで
自己を形成する。もう一つのSU(2)は他者。


現在にいる自分が過去を思い出してる時の図。
だそうである😆💦


難しいことはわかりませんが、極めて宇宙的!ということは感じます(苦笑)。ここに載せたのは3次元と4次元の素粒子の関係。さらに上次元の魂の世界、死の世界までヌーソロジーは素粒子構造で説明出来るようになっているようです。(ぼくはまだその領域に足を踏み入れていません💦)


こちらから下はヌーソロジーのAIや量子スリット実験解釈の切り抜き動画です。ご参考に🌟


(12分ほど)

AIの進化はAIに自我をもたせる=人間の自我というものが何なのか浮き彫りになる→人間の精神が何なのか人間て何なのかハッキリとしてくる。
よってヌーソロジーはAIが発達していくことを歓迎しているようです。


上動画より切り抜き。魅惑のオコツト情報満載🌟


(14分ほど)

左の半田広宣氏は物語中、全田挟宣として登場。
右の川瀬統心氏は山瀬分心として登場させたかったが叶わず・・・

上動画より切り抜き。

二重スリット実験、物語の中でぼくは観測者の意識が観測されていると書きましたが、意識させてるものの意識が観測されているとのヌーソロジー的解釈😳高次の意識が流れ込んでそれが観測されているということかな???🤯


(14分ほど)

上の動画より切り抜き


スローモーションとは何か!?はこちらの拙記事へどうぞ💫




参考文献
物語中の全田挟宣著シリウス文書2013の元ネタはこちら↓半田広宣著シリウス革命2013🌟


参考bot

物語中、オッコトとして登場してきたオコツトのXbotになります。オコツトは半田さんが7年間チャネリングをした真実の人間、冥王星のオコツト🌟



以上です!

ナマステ✨🐉✨🐉✨🐉✨🐉✨




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