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夏休み前半の最終日に寄せて

先日の「進路についてのアドバイス 番外編?」で

父が、私のすることに反対の立場を鮮明にしたのは、私が塾を再開させると言い出した時だけだった-が、それはまた、別の話。

進路についてのアドバイス 番外編?

と、書いた。

私は幼いころからお父さんっ子で、自分の意見はきちんと伝える子だったけれど、親に反抗することはほとんどなかった。

でも、塾を再開させたいと言い出したころから、父と喧嘩することが多くなった。

父は、以前↑の記事でも書いたけれど、塾という存在についてずっと疑問を持っていた。

塾の存在への疑問
皆さまのなかでいわゆる「塾」が教育上必要で役に立ち、塾はなければならない存在だと考えてみえる方がいらっしゃいますか。本当はない方がよいと思ってみえる方のほうが多いと思います。私もその一人です。この三十二年間いっときたりとも「これでいいのか、これから育っていく子ども達のために本当に良いことをしているのか」と自問しないときはございませんでした。家庭での学習は自分でするものです。自分の力で一歩一歩進んでいく確かさ、喜びを噛み締めて伸びていく自分自身への信頼、その苦しさも楽しさも味わうことなく功利的な便利さ(塾の助けを借りて)の向こう側で失われていくものの大きさに怯えて過ごしてきたものです。いわば目の前の盆栽の美しさに目を奪われ、未来の大木に育つ若木の大切さに気付かない振りをしてきました。

平成2年12月の「かめい英語教室」のチラシより

そんな父からすると、末娘が塾を再開させるというのは、裏切りに近かったのだと思う。

そこから、話し合い、論争、喧嘩、議論、話し合いを重ね、最後には、彼が残していた少し施設と資源を使って塾を再開することを認めてくれた。

最初はしぶしぶ、数年後には、私がしたかったことを理解して認めていた。

あれから25年が経とうとしている。

その間、私は、いつも父の思いを踏みにじることをしていないかを自分に問いながら、塾を守りたいと思っている。

塾を家庭学習の場に

この夏、「夏の勉強部屋」と題した中学生、高校生の「夏の居場所」に積極的に参加してくれている中学生が、

「ここはある意味僕のHOMEやで」

と、言っていた。

HOMEー家庭

少子化で、共働きのご家庭がほとんどになりつつある社会での「HOME」は、いろいろな場所にあっていいーと、私はそう思っている。

塾は、家庭学習の場で、コミュニティになれると私は信じている。

この先の塾の在り方を考える

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024も、お盆休み明けの残り2週間となった。

この3週間ーとても充実していると感じている。

新しい生徒との出会いも
長い間通ってくれている生徒たちとの長時間のふれあいも
多学年で集まったときの、それぞれの表情も

とても新鮮だ。

意外と授業も進む。

昨日、ある高校生が、自分の勉強にやる気が起きなくてぼーっとしているくらいなら、と、小学生が読書感想文を書くのを手伝っていたという。その様子は、講師たちから見て、とても微笑ましかったそうだ(自分のこともちゃんとしろ・・・と思いつつ 笑)。

今、少子化で学校外の多学年での交流が少なくて、少し先を行くお兄さんたち、お姉さんたちを見ながら、自分たちの未来を想像できる環境が少ない。

そして、少し先を行くお兄さん、お姉さんたちは、自分たちの少し前を振り返り、自分の成長を実感する。そんな機会も少ない。

やはり、そんな環境を作りたい。

それが、学習塾のできることだと私は思っている。

進路は、足元の一歩から

最近、「夢はありません。」という子どもたちが増えている。

最初の頃、それは大人が夢を聞きすぎるのに、ときどき、とても現実的なことをいうので、「夢」を「夢」として、口に出せなくなっているのだと思っていた。

でも、最近、夢の見つけ方がわからないのではないか、と思うことがある。

夢や目標は、目の前に広がる身近な世界から少しずつ広がっていくものだと、私は思っている。でも、彼らは遠くを探している、そんな気がしてならない。

目の前の人やものに、子どもたちが自然に気がつく、そんな環境を作りたい。そして、とりあえず、目の前のことにきちんと取り組む環境にしたい。

そんなことも視野に入れながら・・・クラウドファンディングも始めた。

ご支援いただけたら嬉しい。

夏休みの前半が終わる。

お盆休み、ゆっくり休んで後半に臨みたいと思っている。

プロジェクトは、今まで通りそれなりに埋まっているけれど、まだ空きがあるので、お気軽にお問合せいただきたい。


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Terakoya Kamei
いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>

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