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寺子屋の目指すもの ②
先週の金曜日ー前日に風邪で大事をとって振替授業を欠席した中学2年生くんに
「体調はどう?」と言いかけて、気が付いた。
そして
「また、風邪ひいていたのに、半そでで来る。もう、やめて!」
と言ったら、
昨日は来る気にならなかったから休んだだけで、風邪はひいていない。
と、言いだした。
「はぃ⤴?」
前日の授業は、彼の用事での欠席の振替授業だった。
「来たくなかった?」
はぁ⤴?
というやりとりが始まった。
1人の講師が
ー今週は、亀井先生、もう着火しているから、やめな・・・
と、フォロー。それも火に油だった。
私は、先週、着火しているからではなくー
水曜日に、気が付いたのだ。
私たちが、もう少し、もう少しと我慢することが彼らのためにならないー
もう、我慢しない!
そう心に決めていた。
以前から気になっていた彼の言動に言うべきことを言うべきだと思ったのだ。
それが、着火しているとも言えるけれど 笑
「振替の振替でも、『体調不良』だからこちらは快く応じたけれど、もう二度と君の振替はしないよ、そういう理由、態度なら。言ってよいことと悪いこと、もうそろそろ考えな。」
彼の体調不良は、このところ落ち着いているけれど、昨年度は本当に、頻繁に起こった。
親御さんからも、冬の「半そで・半ズボン」についての注意は、私たちからもしてほしいとお願いされていた。
だけれど、ずっと
体調不良欠席のあとの半そで・半ズボンを注意すると、お母さんが「体調不良」と言っているだけで、本当はそうじゃなかった
との主張が続いていた。
体調不良が、少し恥ずかしい年ごろなのかもしれない。
コントロールしづらい体調について、彼の中の葛藤があるのかもしれないー
そう思って、飲み込んできた言葉があった。
そう思って、少し小言や注意をするだけに留めてきた。
昨年度はまだ、小学7年生とも言える中学1年生だった。
けれど、もう中学2年生も後半だ、
そんな形でこちらがいつも譲歩ばかりはしていられない。
そして、多分、彼自身は、私たちがそれを不快に思っていることにも、その振替にどれだけの労力がかかっているかにも、気が付いていない。
そう思って、今回は、宣言をすることにした。
体調不良じゃないなら、もう二度と君の欠席に振替はしない。
すると、焦ったように体調不良だったけど・・・というような話が始まった。
彼の担当講師があとをひき受けてくれた。
ー言葉が軽すぎるんやって。体調不良をみんな心配していることや、振替の調整をする先生たちの苦労を考えてないやろ。君の言葉が、信じられやんほど軽いんやって。相手がどう思うか、そろそろ考えやんと。本当に考えたほうが良いよ。
いつになく、真剣な口調であとを引き取ってくれていた。
そして、その後の授業の彼の神妙な様子を見ていると、思わず微笑んでしまった。
少しずつ、自分の言動が引き起こす波紋に気が付いて、相手を思いやり、周囲に配慮できる人に育ってほしいと思っている。
・・・が、翌日も半そでで、やってきた彼・・・
ま、今年は「暖かい」を通りこして「暑い」日もあるか・・・
と、その日は、
「また半そでか!」
っと笑って言うにとどめておいた。 笑
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