本当にそうなのかー⑨
本当にそうなのかー
この25年間、そう問うことが多くある。
先日、高校生が
ー(学校の)数学の先生の授業がわかりにくい
のが、自分の数学の成績が振るわない理由で、教科書にあるような基本的な問題はわかっているのに、テストではできないー
というような話をしていた。
ー先生の教え方が悪い
ー授業が分かりにくい
ー授業を聞いていてもわからない
生徒からよく聞く話だ。
最近、中学1年生のテストで平均点が30点いかないくらいの結果が出て、激怒する先生がいるので、、、(._.)
ーこの場合は、おそらく先生たちの側に非があると私たちは考える。中学1年生が平均点30点もとれないようなテストは、先生の説明が子どもたちに伝わらないか、先生の予想というか期待と生徒の習熟度に大きなずれがあるか、テストの作り方が悪かったかのどれかだと思うから・・・
一概に、その生徒たちの主張がいつもおかしいとも言えないのだけれど・・・
高校生になったら・・・
もうその文句も、言い訳にしかならないと私は思っている。
おそらく、先生の教え方が全ての生徒にわかりやすい教え方であることは絶対にない。
授業が分かりにくいのは、必ずしも先生だけの責任ではない。
わからないのなら、何度も自分で教科書を読んでみるなり
とことん、聞きに行くなり方法はいくらでもある。
そして、塾に行っているならそこでしっかりとわからないことをつぶしていかなければならない。
彼女は数学の塾に通っている。
教科書の基本問題が分かっているのに、テストで点数がとれないとすればそれは、「わかっているつもり」であって、本当にわかっているということではないのだとも思う。
そして、私は
いつから、子どもたちは堂々と、その主張が通ると思い込み
いつから、大人たちはそれに、さもありなんというような反応を多く示すようになったのだろうかー
そんなことを考える。
学校は子どもたちが社会で生きるために必要なことの土台を作る場所だから、社会のための場所なのかもしれないけれど
勉強は、自分がその社会で生きていくためにすることだから、自分のことだ。
それを、他人任せにしすぎているな
と、思う。
私たちの頃の学校の授業の在り方は、生徒が受け身の授業ばかりだと批判されていたけれど、今は、Activeー能動の意味を少し取り違えてしまっているのではないかと思うことがある。
能動ー
他からの働きかけを待たずに自ら行動することは
他からの働きかけに気づかずに、または
他の存在を意識せずに
自らばかりを主張することではない。
自分のできることは何か、自分がしていないことはなにか
まず、今の自分の位置を見直すことから始めてみないか・・・と伝えたけれど
私たちの思いは、伝わっただろうか。