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ディレクターの教育制度
この記事の作成担当:株式会社テンタス 代表取締役 小泉智洋
弊社テンタスではあまり経験を重視した採用を行いません。
そのため未経験のメンバーをディレクターとして育てる手法がとても重要な課題でした。
しょっぱなから今回のタイトルである教育制度とは離れてしまいますが、ディレクターとして最も重要なことってなんだと思いますが?
ドキュメントの作成能力?進行管理能力?システムへの理解?
これらはプロジェクトを通して経験を積むことで、ある程度までは必ず到達出来る技能だと思っていますので、ディレクターとして必要ではありますが重要だとは思っていません。
私がディレクターとして最も必要なのは想像力だと思っています。
ユーザーの心理を想像。クライアントの立場を想像。クライアント企業の評判を想像。
想像力は適切なインプット無しでは妄想と一緒です。様々な情報のインプットを駆使して、様々なシーンを想像し、それに対して適切な手段を検討する。
これは机に向かっているだけでは育ちません。人と関わり、自分事として様々な情報に触れて、受け入れ、考え、血肉になったものが想像の起点になります。
ですので、ちゃんと人のことを思いやれて独りよがりではない楽しさを持った人は全員優秀なディレクターになることが出来ると思っています。
そんな素敵な人材をディレクターに育てる、弊社の教育制度はこんな感じのプロジェクト管理ツール[Backlog]で管理しています。
入社したメンバーにはこれをベースに勉強してもらいますが、ここで重要なことは
・教えるのは先輩
・教わった新人は各項目を自分でメンテナンスする
この2点です。
このツールを使って直近に教育を受けた先輩が先生となり、情報の整備は生徒である新人が担当。
いわば徒弟制度のようなもので、先輩は先生となることで新たな気付きが発生しますし、情報の整備を新人が担当することで、教えてもらったことのレビューや本人の理解度の確認が可能になります。
正直それぞれの内容はたいした内容ではありません。少しググればいくらでも出てくる内容です。
この教育制度の最も重要なことは知見の積み重ねが出来る共通の場所があることです。
この共通の場所があることで、使う言語の統一、ドキュメントの参照、詳細を聞ける人の発見をそれぞれが行うことが出来るようになります。
まだまだ整備が必要なのですが、今後もこの教育制度は続けてみたいと思っています。