『スパイの妻〈劇場版〉』(邦画)
視聴環境:Amazon prime video
※ネタバレします。
【内容】
1940年、貿易商である夫がスパイではないかと疑う妻の聡子が、夫の秘密を知り、協力することになるのだが…
・監督:黒沢清
・出演:蒼井優、高橋一生
・ベネチア国際映画祭 金獅子賞受賞作品
【感想】
地味ながら、しっかり作られた作品でした。
ラストの展開も切なく、やるせなくて、なんとも言えない後味の映画でした。
しかし、相変わらず高橋一生の人の良さそうな好人物と思わせて、感情の籠っていないサイコパスな裏の顔を垣間見せる演技は上手いなあと…
もうこの俳優さんは、そうした役どころが定番化して、人の良い笑顔からのあの何も感情を宿していない真顔への変化がお約束な感じで、キタキタキタッ…といった感じになりました。
後からネットでこの映画のことを調べてみたのですが、大河ドラマの『いだてん』のセットを使わせて貰ったりして、そこまでお金を掛けずに撮ったとのことでした。
大人数のエキストラを始め、それなりにお金を掛けて中で行われていますが、元々あくまでもテレビドラマとして撮られたものだけに、そこまで凝った映像などにはなっていなかった印象です。
とはいえ、出来うる条件の中で、監督も役者もその他スタッフも、ベストを目指して取り組んでいることが伝わってくる映画でした。
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