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『トッカン vs 勤労商工会』(高殿円 著)

【内容】
東京国税庁の新米徴収官の鈴宮が、様々な税金未納者から税金を徴収するために奮闘する。
税務署の天敵である『勤労商工会』との対決。描いた『トッカン』シリーズの第2巻。

※多少ネタバレ(?)します。

【感想】
よくもまあ、こんなに知られていない世界の話を面白おかしく書けるものだなあと…
はっきり言って税務署って、これまで良い印象は皆無なのに、ちゃんとその中で働く税の徴収官に感情移入出来ました。

『体裁』という切り口で、自分という存在や人生を見失ったりする人々を描いていて、ハッとさせられたりしました。

最後2段階のどんでん返しもあり、それがちゃんと人間を深く描くことにも繋がっていると感じました。

この本の作者について調べたら、『98万円で温泉の出る築75年の家を買った』というXのポストにヒットしました。
なんだか、その他のXのポストを読んでいたら、本人も結構面白い人らしく、本人の行動力やメンタリティーなど、小説に反映されているのだなあと…

https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000003028

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