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『プライベートバンガー(著:清武英利)』〜富裕層の知られざる実態ーーシンガポール移住の現実

【内容】
シンガポールで、富裕層向けの資産形成をするプライベートバンガー杉山の活躍を描くノンフィクション。

※少しネタバレします。


【感想】
年の半分以上を海外で過ごし、それを5年間継続すると、日本による相続税がかからなくなる。(可能性が高いということらしい…)
そうした富裕層の優遇策を推進する国として知られるオフショア地域や、タックスヘイブンであるシンガポールがあります。
この本では、野村證券の強引な仕事の進め方についても紹介されていました。
また、実名や具体的な手法が次々と明かされていて、非常に生々しい内容です。
著者は読売新聞の記者として何度もシンガポールを訪れており、2016年に刊行された本ということもあって、日本の経済力が今ほど低下していない印象が残りました。
税金逃れのためにシンガポールへ移住した人々は皆、不幸になり、家庭が崩壊しているとの話も印象に残りました。
人間とは、どんなに状況に置かれても、かくも度し難いものなのかと考えさせられました。

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