『聴きポジのススメ』(堀井美香 著)
【内容】
アナウンサーとして様々な人の話を聴いてきた堀井美香による、『聴く』ことについての心得や具体的な方法、話すための技術について解説した本。
【感想】
著者はテレビ出演やナレーションと共に、ラジオのアシスタントとして、永六輔、久米宏、大沢悠里といったラジオ界のベテランと一緒に番組をやって来た経験や貰ったアドバイスなど、経験の長い著者ならではの視点で書かれていました。
ラジオで長年活躍している人は、喋りが達者であると同時に、それぞれが得意技を持っている印象です。
そこには、単純にある程度以上ラジオ局などにいて、個性や得意技がないと呼ばれなくなり、パーソナリティーやアナウンサーとしてはやっていけなくなるというシビアな現実があるような気がします。
個人的には、ラジオパーソナリティのジェーン・スーと絡み始めてから、個性が生き生きと発揮されてきたような気がします。
卒のない受けの上手い裏方に回るタイプのアナウンサーと言った印象だったのが…
ジェーン・スーやライムスターの宇多丸あたりの人たちと仕事している内に、不思議と覚醒していくような感じがありました。ここら辺界隈から、人が育っていく感じが面白いなあと…
この本では、普段のラジオやポッドキャストなどではあまり見せない、真面目な面が垣間見れ、興味深く読めました。
https://www.tokuma.jp/smp/book/b627105.html
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