テニス上達メモ034.どんなショットも打てるようになるための「方向性」がある
▶「得手不得手」がある人は要注意
フォアハンドは打てるけどバックハンドが苦手。
ストロークはまあまあだけど、ボレーはからきしダメ。
そういうショットの得手不得手に極端な片寄りのあるプレーヤーは、どこか練習の仕方、取り組む視点が、違っている危険があります。
もちろん、すべてのショットを過不足なく打てるオールラウンダーはなかなかいませんけれども、得手不得手に極端な片寄りのある人は、やっぱり方向性がズレているのです。
▶伸びしろしかない!
換言すれば、そういうプレーヤーは改善のための「伸びしろ」がたっぷりあって、飛躍的にグーンと上達する余地が、大いに残されているとも言い換えられます。
北へ行きたいのに南へ進んでいると、進めば進むほど、遠ざかります。
その方向性を今から正せば、ちゃんと「目的地」へたどり着くのは必然です。
▶ナダルはボレー「も」上手い
テニス上級者を見てみると、基本的にはストローカーというプレーヤーでも、ボレーを打たせればそこそこ上手いし、ビッグサーバーというプレーヤーは、リターンも結構上手だったりします。
ボリス・ベッカーもゴラン・イワニセビッチも、サーブだけではなく、ストロークも素晴らしかったですからね。
たとえばラファエル・ナダルのボレーが散々言われたりもしますけれども、ネットに出る回数が少ないから見慣れていないだけで、打てないわけではないし、下手なわけでもまったくありません。
https://www.youtube.com/watch?v=FonpfLp6UBg
それはテニスの上手さというのが、「フォームを整えること」ではなく、「空間認知」や「集中力」、「リズム」、「タイミング」など、目に見えない要素で構成されているからであり、ナダルはそれらが高精度だったり優れていたりするから、ストローク力の陰となり日の目をあまり見ないかもしれないけれど、ボレーも意表外に出たら出たで上手かったりするし、それがコンフォートゾーン外のプレーだから、かえって奏功しやすいとも言えます。
▶「泳ぐ感覚」があれば「4泳法」ともできる
挙げた例が飛躍しすぎで、分かりにくいかもしれません。
水泳を例にとってご説明すると、クロールはできるけれど、平泳ぎはできないということは、あまりありません。
クロールができれば、少し練習すれば、平泳ぎも背泳ぎも、小学生時代は馴染みの薄かったバタフライも、すぐにできるようになるものです。
それは、まずクロールの泳ぎ方(腕を回すフォーム)を覚えて、次に平泳ぎの泳ぎ方(腕をかくフォーム)を覚えてというように、形として習得されるのではなく、ベースとなる「泳ぐ感覚」をマスターしてしまいさえすれば、どんな種目にも応用が利く習得プロセスです。
「泳ぐ感覚」があれば「4泳法」ともできるのです。
▶ショットごとの打ち方は不要
テニスでいえば、「フォアの打ち方を覚えたから」「バックの打ち方を覚えたから」、つまり「フォームを覚えたから」、それぞれのショットが打てるようになる、というわけでは決してないということ。
常識的なテニス指導では、そういうふうに教えようとしますけれども……。
「フォアはヒジからテイクバックする」「バックは利き腕じゃないほうを引っ張る」など、ショットごとに意識すべきアドバイスが、頭の中でいっぱいいっぱいに、なりはしないでしょうか?
だけどそうではなくて、要は「同じテニス」であり、使う道具も一緒です。
▶打ち方ではなく「打つ感覚」
あらゆるショットに共通して上手くできるようになるベースとなる「打つ感覚」があります。
「クロールの泳ぎ方」「平泳ぎの泳ぎ方」ではなく、「泳ぐ感覚」。
テニスでは「フォアの打ち方」「バックの打ち方」ではなく、「打つ感覚」。
これを身につける取り組みに今から舵を切れば、今までは上手くいかずに散々つらい思いをしてきたプレーヤーも、テニスなんてもう辞めようかとあきらめかけていた人も、「伸びしろ」しかないのです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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