見出し画像

質問033:なかなか上達できない(副題:「早熟の大器」になる方法)

もうかれこれテニスをはじめて1年になりますが、なかなか上達できません。

回答


▶「早熟の大器」になろう!


上達には2軸があります。
 
上達の、「速さ」と「高さ」の2軸です。
 
上達する速度が速いこと

上達する度合いが高いこと

 
キャリアを形成する上で、この2つを満たすことが求められます。
 
速く上達しても、そこそこで頭打ちだと、早熟の未完となりかねません。
 
一方、どんなに高く上達するとしてもベテラン中のベテランになってからでは、大器晩成という言葉があるから悪くはないのですが、キャリアの大部分が「我慢の連続」になりかねません。
 

▶上達は、速さと高さの「掛け算」


20歳のカルロス・アルカラスが、ノバク・ジョコビッチを制して2023年ウインブルトンを獲った偉業には、圧倒的な上達の「速さ」と、上達の「高さ」を兼ね備えていたからこそ、ひときわの価値があるのです。

https://www.youtube.com/watch?v=K-VmllVIOXA

まず速さを獲得するには、プレーの設計図となる「イメージ」を定着させます
 
そして上達の高さを獲得するには、プレーの精度を引き上げる「集中力」を高めます
 
上達は、速さと高さの掛け算です。

なので「速さ9×高さ9=81」のハイスコアもあれば、「速さ7×高さ2=14」のロースコアもある。
 
注意すべきは、どんなにイメージが正確でも、上達は掛け算なので、集中力が0だと、ゼロスコアです。
 
同様にどんなに集中力が高くても、イメージが0だと、ゼロスコアです。
 
全然上達できません。
 

▶イメージの「定義」が違う


特に今の日本の常識的なテニス指導では「イメージ」を、まず扱いません。
 
「バックハンドはフリスビーを投げるイメージで」とはいうものの、言葉は確かに「イメージ」ですが、フリスビーの投げ方を考えさせるので、どちらかというと「思考」です。
 
そして思考は、後述するとおり集中力を「削る」のです。
 
テニスゼロが扱うイメージは、もっと根源的に体の動きを司る内容。
 
山道でトグロを巻いているロープを足元に見かけたら、蛇のイメージに突き動かされて、思わず飛び避けるようなもの。
 
だけど現実は蛇ではなく、ロープなのだから、その動作は「誤り」だったというわけです。
 
このようなエラーが、テニスコート上で日常茶飯時に発生しています。
 

▶常識的なテニス指導は「集中力を削る」

 
集中力に関しては、「何に対してか」というターゲットすら、定まっていません。
 
テニスでは「ボール」に対する集中力を高めることが、何より大事です。
 
ところが日本の常識的なテニス指導では、フォームを意識させる内容ばかりだから、「テイクバック」を意識するたびに、「打点の位置」を意識するたびに、「手首の形」や「スタンス」や、あれやこれやを意識するたびに、ボールに対する集中力が削られるありさまです。
 

▶上達せずに悶々とする人

 
「コーチの言っているとおりにやってるつもりなのに、なぜ上達できない?」
 
「本やYouTube動画で学んでいるのに、どうして上手くならないんだろう?」
 
「自分には運動神経がないのだろうか?」
 
そんなふうに悶々と苦悩するプレーヤーは、ご自身だけではありません。
 
なかには「知識もあるし練習もしているのだから、劣っている残りといえば人格くらいか……」などと自己否定に走るケースもあるほどです。

上達の、「速さ」と「高さ」。
 
20歳のアルカラスがジョコビッチを制して2023年ウインブルトンを獲った偉業には、圧倒的な上達の「速さ」と、上達の「高さ」を兼ね備えていたからこそ、ひときわの価値があったのです。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero

無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com

スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero