テニス上達メモ150.「気分・機嫌・気持ち」が大事
▶体の動きや機能や調子は、心によって影響を受ける
テニスが上達したり、試合で上手くプレーしたりするには、何よりも「気分・機嫌・気持ち」が大事です。
何よりも、です。
下から上へラケットを振り上げてトップスピンをかけるスイングを意識するよりも、です。
体の動きや機能や調子は、「気分・機嫌・気持ち」によって影響を受けます。
「気分・機嫌・気持ち」が良いと、動きも滑らか、かつ鋭くなります。
ひらめきやインスピレーションも得やすくなります。
気分・機嫌・気持ちが悪いと、その逆になるというのは、なんとなく想像がつくと思います。
だるくなったり、鈍くなったりする。
直感が働かなくなったりする。
▶「プラシーボ(偽薬)」が効く理由
頭痛が起きている人に「この頭痛薬はよく効きますよ」といってラムネを飲ませると、頭痛が改善する。
「これは漆だからかぶれるよ」といってその人の肌に普通の水を塗ったら、水膨れになる。
心が体に影響を与える証左です。
「気分・機嫌・気持ち」によって、見える世界が、体験する人生が、一変すると言っても過言ではありません。
▶自分の機嫌は自分で取る
ではどうすれば「気分・機嫌・気持ち」を良くすることができるでしょうか。
「自分の機嫌は自分で取る」と言ったのはノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅でした。
とはいえ、仏教では「一切皆苦」が解かれます。
ご機嫌どころではなく、「全部苦しみだ」と……。
それは、身体的苦痛にとどまらず、心は虚しく、寂しく、切なくなる、つまらなくなるのがデフォルトであることわりを表します。
▶悪くならなければ良くならない?
そして厄介なのは、私たちは経験上知っているとおり、「気分・機嫌・気持ち」が良くなるのは、相対性の世界ですから、「悪かった状態から出した時」だと相場が決まっています(関連記事「対人関係しだいで、「不健康」でも悩まなくなる?」)。
たとえば病気や怪我が治ったら、健康のありがたみが分かったりして「気分・機嫌・気持ち」が明かるくなる。
落としてもう見つからないと諦めていた財布が届けられていると知ると、「気分・機嫌・気持ち」が舞い上がる。
つまり、「一旦悪くならないと良くならない」ように、心はできているようなのです。
これは、困りました。
悪くならなければ良くならない。
そして私たちの心というのは、良くなるために「あえて悪くなる刺激(苦しみ)を求めてしまう」というのです。
▶マッチポンプからの脱出法
このマッチポンプから脱し、「気分・機嫌・気持ち」がデフォルトで良くいるにはどうすればいいでしょうか?
そうすればテニスが上達したり、試合で上手くプレーできたりする自分がデフォルトになります!
「気分・機嫌・気持ち」を上げるといっても、カラオケに行ったりするのはこちらで述べている「祭りのあと」で、会苦(えく)に見舞われるからおすすめではありません。
※カラオケそのものを否定したいわけではなくて、心身が落ち込んでいるとき、いたずらにそういった賑やかな場所へ出向いたり連れ出したりするのは、やりがちですけれども必ずしも得策ではないという意味です。
▶刺激の少ない生活をすれば「アガる」!
だとすると、常日頃から「刺激の少ない生活」を心がけるのはいかがでしょうか?
たとえば薄味に慣れていれば、普通の味付けがグルメです(関連記事「ブータン人は『恒常的なゾーン体質』」)。
自然の音に耳を澄ませば、たまに聞く音楽によって「気分・機嫌・気持ち」がアガりそうです。
上手くいけば、こちらで述べているとおり「雨音はショパンの調べ」。
▶「元気ですかー!」
改めまして、「気分・機嫌・気持ち」。
「元気ですかー! 元気があれば何でもできる」と言ったのは、燃える闘魂・アントニオ猪木でした。
それが、テニスの上達には、試合で上手くプレーするには、何より大事。
ラケットを下から上へ振り上げてトップスピンをかけるスイングを意識するよりも、です。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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