質問037:思考すると動作が遅くなるのはなぜ?
回答
▶考えると「遅くなる理由」
分かりやすい例が、「音読」です。
意味を「考えながら」読むのと、意味を「考えずに」字面をダーッと読み上げるのとでは、どちらが速く音読できるかを比べてみると、すぐに分かると思います。
考えると、遅くなります。
その対極が、「反射神経」です。
前衛を務めているとき、相手が打ち込んできた強烈なポーチに、「思わず」手が出て、返球できたご経験はないでしょうか?
「思わず」というのが、「考えず」。
相手も「決まった!」と早合点して構え直さないから、むしろこちらの「ウイナー」になったりもします。
▶「思わず」プレーする
反射神経でプレーするのが、最速で、なおかつ最も正確です。
熱いヤカンに触れて、「思わず」手を引く。
落としそうになったスマホに、「思わず」手が出てナイスキャッチする。
つまずきそうになったとき、「思わず」前かがみになってバランスを取る。
このとき、「手首の形は」とか「ヒジの角度が」とか「軸を保って」とか、考えれば考えるほど、遅くなります。
最遅で、なおかつギクシャクします。
それと同じことが、つまりフォームを意識するたびに、テニスでも起こっていると、テニスゼロではお伝えしています。
▶考えない「価値」
強烈なポーチを「思わず」、反射神経でキャッチできたのは、「考える暇すらなかった」から。
ですから考えなければ、最速で、最も正確なテニスが実現するというわけです。
ただし「考えない」というのは、簡単なようで簡単ではありません。
それがとりも直さず「集中」だからです。
集中するとは、「考えない」とも言い換えられます。
一般的には「自分の頭で考えろ」などといって、考えることがもてはやされ、それが必要な場合ももちろんあるのですけれども、「考えない」価値を、テニスを通じて改めて確かめたいものです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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