
質問1566:ムカついてしまう
テニスゼロ吉田様いつもお世話になります。
本日大会ありまして、0-6で負けたのですが
悔しくてしょうがありません。
負けたことより、自分の体が思うようにいかないことがはらがたちます。
ふわっと打ちたくないのに打ってしまう。
簡単なドロップもミスってしまう。
自分のしたいテニスができず悔しいです。
生活習慣もYouTubeばかり見て暴飲暴食してるのが悪いんでしょうか。スマホ依存が悪いんでしょうか。
ただ単に下手なだけですよね
ずっと同じことの繰り返しです
▶ムカつくのは人として当然
メール件名に「ムカついてしまう」とあります。
「しまう」という言い回しに、否定的なニュアンスが汲み取りますけれども、そういう時は「ムカついて当然」です。
とはいえ、「本当にムカつく!」とのめり込んでしまうと、斥力(反発力)であるところの怒りのエネルギーが増幅して、攻撃的な心の癖が増長されてしまいます。
そんな時はアニメちびまる子ちゃんの「キートン山田方式」で、「ムカついている※※さんであった」などと、心による自動的な反応を客観視(※※にはご自身の名前入る)。
もちろんムカつきは、すぐには収まらないかもしれないけれど、何度も何度も唱えていれば心も諸行無常ですから、自然治癒力によりいずれムカつきも癒されます(関連記事「その時々の感情や気持ちは、絶対に永久保存できない」)。
▶「食べてはだめ」と思うと、食べたなくなる
「YouTube ばかり見る」「暴飲暴食をする」「スマホに依存する」のは、反発したくなる怒りのエネルギーが、ストレスとして作用しているからです。
そんなときはダイエットと同じで、「食べてはだめだ!」と考えれば考えるほど、食べたくなるのでありまして、「見ちゃだめだ」「依存してはだめだ」という思いが強まるほど、かえってストレスも強まり、依存等の症状が悪化するのは、私たちが備える脳の欠陥的構造によります。
「考えればそのとおりになる」というわけではありません。
勝とうと思って勝てるのであれば、ノバク・ジョコビッチにも勝てるし、受かりたいと思って願えば、スタンフォード大学にも合格します。
思考はむしろ、やぶ蛇なのです。
特に、「思考」とはトレードオフの相関である「感覚」でプレーするテニスにおいては。
▶実感を強めて思考を鎮める
体が思うように動かないという「思い」が、ムカつきとなって現れるのです。
食べてはだめだという思いが、暴飲暴食を誘発するのです。
実体のない思考というバーチャルに負けない手立ては、五感を研ぎ澄ませて感覚というリアルの実感を強めることです。
▶ストレスで苦しまないために
「単に下手なだけ」などと、決めつけてしまいませんように。
その厳しすぎる視線は、自分よりもテニスが上手くない人を見ると「あなたは下手だ!」などと他者否定にも向けられますから、正比例の相関である自己肯定感も損ねてしまいます。
幼少期には誰もが高かった自己肯定感を取り戻すには、他者について決めつけず、「ありのままを受け入れる」無条件のリスペクト。
それが上手く軌道に乗れば、自分に対しても「単なる下手」などという厳しすぎる見方は、必ず和らいできます。
他者をリスペクトすれば、「情けは人の為ならず」ですから、自分をリスペクトできるようになる。
するとストレスに、苦しまずに済むようになるのです。
▶テニス上達と自己肯定感は不可分
私はテニスの上達と自己肯定感とは、不可分だと思います。
テニスはミスするスポーツですから、自己肯定感が低いままだと、ゲームが始まってあっという間に「自分責め」のオンパレード(苦笑)。
そのせいで、「失敗する『原因』」で述べているとおり、「おしゃべり」が止まらなくなり、ボールに集中どころではなくなるのです。
自己肯定感が回復すれば、ミスしても自分への肯定感は、まったく揺らぎません。
ミスしようと、おだてられようと、蔑まされようと、ラケットがすっぽ抜けようと、「変わらない自分」でいられます(関連記事「テニスゼロ版『反応しない練習』(ヤニック・シナーに学ぶ)」)。
https://youtu.be/w_Ly_euFeiM
すると、ミスしてもボールへの集中を絶やさずに済みますから、テニスは上手くいきます。
▶テニスはミスするほうが難しい!?
ボール(の回転)さえ見えていれば、テニスは簡単なのです。
大きな網の目のついたラケットで、目の前にある広いエリアへ打ち返すだけの競技です。
冷静に考えれば、相手コートを外して打ってしまうほうが不思議なくらいです(関連記事「簡単そうなのにできないから一層苦しむ」)。
自己肯定感を高めるのは、難しいと思われるかもしれません。
けれどもポイントさえ抑えれば、案外すぐにできます。
▶自己肯定感を高める「5つのポイント」
自己肯定というからには 、「自分が(優れている)」「自分を(好きになる)」「自分で(できるようになる)」などと、自分に目を向けがちですけれども、ポイントはまったくの逆で、次のとおり。
1.他者に視座を向ける(関連記事「あんた金、いくら持ってんの?」)。
2.そして他者のありのままを受け入れる。
3.そのために、「事情がある」ことを徹底的に認める。
4.すると「他者肯定感=自己肯定感」の相関により自己肯定感が高まる。
5.ただし「罪は罪でも人は憎まず」だから、他者の悪いところまでは肯定しない(そこは峻別してアセスメントする)。
『テニスゼロ・サロン』のメンバーシップでは、自己肯定感についても、もっと詳しく穿ちます。
https://note.com/tenniszero/membership
すると、不可分のテニス上達も叶うというのが、私の見立てです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
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