質問1547:ビデオをみないようにした方がよい?
(質問1546:フォームをいじったらタイミングが取れなくなり、入れるだけのサービスになっている)」より
▶不安、心配が絶えない理由
今は見なくていいと思います。
見るとそこばかり気になるでしょうから。
青い象ではありませんけれども、気にしないようにしようと考えれば考えるほど、「努力逆転の法則」で、気になるようにできています(関連記事「『努力逆転の法則』は脳科学」)。
人の不安や心配というのは、そういうものです。
考えたくないと考えるから、考えてしまうのです。
その傾向性が、ご自身のビデオを見ることで、強化されます。
▶ジョコビッチのフォームにダメ出し?
ノバク・ジョコビッチも、トロフィーポーズ時の肘の角度は狭めですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=FuDJ7crbkBo
そこを日本のコーチが指摘して、「ジョコビッチのサービスはここを改善するともっと良くなるでしょう」、などという物言いは、世界王者に向かって「どんだけ」なのかと、私なんかは思ってしまいます。
ジョコビッチは、そこなんて気にしていません。
自分のフォームを「これでいい」と、自己肯定できているからです。
そこが気になる(考える)から、タイミングが合いません。
自分でも気づかないレベルで、懐疑的になり、考え続けて、ためらうスイングになるからです。
特に試合ではそうなりがちではないでしょうか。
▶実力はある
一人で練習するときはそうならないというのも、頷けます。
こちらの方も、周りの目がなければどんなに楽かと苦しみます。
ですから、人目を気にせずいられる集中力が試されます。
ボールに集中すると、人目も肘の角度も、意識しなくて済むからです。
人目やフォームに気を奪われないとき、私たちは実力を発揮できるようにできています。
実力はある。
ただ、それが集中すべき対象に集中できないとき、発揮されないのです。
▶幸せはどこにある?
みんな、「ないない」といって外に身につけるべき何かを探し求めますが、内に秘めています(関連記事「自分の中に埋もれてある『宝』」)。
だって、一人で練習するときにはできるのですから。
まさにこちらでご紹介した『青い鳥を探しすぎる心理』です。
幸せは、いつかどこか遠くにあるのではなく、今ここにあったと気づく。
それが、モーリス・メーテルリンクの伝えたかったメッセージではないでしょうか。
現状を肯定する。
そうしたほうが上手くいく。
それが「自己肯定感」だと思うのです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com