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自作の詩を村上春樹風にしてみたら名作の香りがした。「わけもなく幸せになれた 誰もいない夜の路地を 私はきっと忘れない」

クリエイティブっていったいなんなんだろう。

反響が多かった詩を、村上春樹風に変えてみた。

※上の記事の、私の短い詩を先に読んでいただいてから、下の村上春樹風の短編を読んで頂けると、より楽しめると思います♪

天豆の感受性 VS   ChatGPTの勝負はいかに?

結果、完敗した気がしますが...…

ハルキスト(村上春樹ガチファン)の私から言わせると、あくまで村上春樹風で中身が薄まった気もしました 笑 

是非、Voicy音声配信でお聴きください♪


「わけもなく幸せになれた 誰もいない夜の路地を 私はきっと忘れない」 てんまめ春樹

夜の路地はまるで僕の心の中を映し出したかのように静まり返っている。

誰もいない道、まるで忘れられた映画のセットみたいに、音もなく、ただそこに存在している。

夜風がそっと頬を撫でていく。

それは、彼女が僕に最後に触れたときの手のひらの感覚に似ていて、思わず立ち止まってしまう。

理由なんてどこにもないのに、僕の胸の中にはじんわりとした温かさが広がっていく。

まるで、彼女の名前を呟いた時のように、その瞬間だけ世界が柔らかくなる。

彼女のことを考えながら、この夜道を歩くと、全てが少しだけ違って見える。

星も出ていない暗い空は、まるで彼女を失う恐怖が形になったかのようだ。

でも、不思議なことにその不安ですら、僕にとっては大切な感覚に思える。

心の底から湧き上がる感情は、まるで古いワインのように、少し酸っぱくて、それでも深い味わいがある。

彼女を想う気持ちは、ただの恋じゃない。

もっと複雑で、もっと不可解で、まるで波打ち際に立つ僕が見上げる遠い灯台の光みたいだ。

届かないけれど、いつだってそこにある。

彼女に出会った瞬間から、何かが変わった気がする。

まるで長い間聞いていた壊れたレコードが、突然完璧な音を奏で始めたように。

僕の中にあった何かが、静かに解けていくような感じだった。

理由はわからないけど、彼女が笑うだけで、僕の世界は鮮やかな色を取り戻していった。

それは、長い冬が終わり、ふとした瞬間に感じる春の気配のようだった。

僕はずっと、何かを成し遂げたら幸せになれると信じていた。

まるで、未来のどこかに用意された「正解」があって、そこにたどり着けば全てが解決すると思っていたんだ。

でも、彼女に出会って、そうじゃないことに気づいた。幸せは未来にあるんじゃない。

まるで路上に転がっている無造作な小石のように、ただ僕の足元に転がっている。

彼女と一緒にいると、何も成し遂げなくても、ただ「今」に満たされる。

この夜の静けさも、彼女を想う僕の気持ちも、まるで一本の糸で繋がっているような気がする。

彼女は僕にとって、失うことが怖いくらい大切な存在で、同時にその気持ちを抱いている自分自身が少し怖い。

まるで風に吹かれて揺れる木の葉のように、不安定で、それでも確かにそこにある。

僕は、彼女のことを考えるたびに、自分がどこにいるのかを確かめる。

まるで夜空に浮かぶ北極星を見上げて、進むべき道を確認する旅人のように。

僕たちの間に特別なエピソードなんて必要ない。ただ彼女がそこにいて、僕がここにいる。

それだけで十分だ。

まるで海の上に浮かぶ船が、どこに向かうわけでもなく漂っているように、僕たちの関係も、特に目的地を持っているわけじゃない。

でも、それでいい。

僕は今、この瞬間に満たされている。

彼女がいて、僕が彼女を思っている。

それが全てだ。

誰かが言った。

「愛は、時に苦しみを伴う」と。

でも僕にとって、彼女を思うことは、苦しみじゃない。

それは、長い冬の間に蓄えられた雪が、少しずつ溶けて川となり流れていくようなものだ。

少し冷たくて、でもそれが自然で、避けられない。

彼女が僕にとって何を意味するのか、それはきっとまだ完全にはわかっていない。

けれど、今こうして彼女を想いながら夜の路地を歩いていると、何かが少しずつ形を成していくような気がする。

この静かな夜の中で、彼女の笑顔が僕の心の中に浮かんでくる。

まるで、夜空にぽつりと現れた一つの星のように。

理由はない。

ただ、それが僕の真実だ。


ふと思う。

クリエイティブっていったい何だろう。


それにしても「まるで...…」から始まる比喩を9回も使い過ぎ!笑 やはり村上春樹風レベルでした。

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天豆 てんまめ
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