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裁判員体験記6(審理~弁論手続き)
証拠調べの中では被害者、被告に続き目撃者の証人が登場。
そして医師の診断結果についての証言。
加害者の復帰後を見据えた親族、支援団体の参考証言もありました。
全て検察側、弁護側、そして次には裁判官側からの質問がされました。
当然自分も発言しましたが、チョット緊張で言い間違えしたりして冷や汗をかいた場面もありました、人前での発言にはそれなりの自負はありましたが、やはり緊張します、人生初の珍しい緊張感を味わうことが出来ました。
そして人通りの質疑が終われば、次は弁論手続きに進みます。
1)検察官が事実関係や法律的問題などの意見を述べる(論告)
事件によって違うのだとは思いますが、特に難しい事もなく、少し単語で?はあってもほぼ分かります、発言者の口調や声の大きさの方が気になる・・・?
書いてある文章の朗読なので練習もしてくるのでしょうが、極力聞き取り易い様に練習を積んできてください!
2)検察官が被告人に与えるべきと考える刑を述べる(求刑)
求刑を決めるのは結局過去の裁判事例が影響します。
それなりに大雑把に、例えば殺人罪の場合は3年以上~無期懲役・死刑まで
ですが、殺人未遂では無期や死刑にはならないみたいです。
また三年までだと執行猶予や保護観察処分が付いたりするそうです。
量刑検索システム(裁判員裁判において、量刑判断の参考にできるよう、過去の類似事件の判決の傾向を検索して知ることができるシステム。最高裁判所が開発したもので過去の事件の判決がデータベース化されています)
というものがありまして、これに諸条件を入力すると過去事例からおよその量刑が分かります、どうやら裁判員裁判においてはこれがベースになります。
3)弁護人が事実関係や法律的問題などの意見を述べる(弁論)
検察の次は弁護側が同様に意見をし、量刑についても「○○が妥当」と主張します。
4)被告人が意見を述べる(最終陳述)
被告人が心情や反省の弁、等々を述べますが何とも言えないリアルな話・・・?
ドラマの世界値は違いチョット何とも言えない雰囲気~参加した裁判では
被告人が無表情で淡々と語る仕草に何とも違和感を覚えました・・・。
そして一番印象に残っているのが、検察側の弁護士が被害者側の処罰感情を
代読した時「絶対に許せない、厳罰を希望する!」との内容を色んな角度や
感情を交え語られた内容はチョットリアルで衝撃的でした。
「罪を認め十分獄中で償い二度とこのような事件を退き起こさないように!」などと言うのかと思いましたが、全違いました・・・これこそ現実世界の裁判?