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シン映画日記『岸辺露伴 ルーブルへ行く』

ユナイテッドシネマ浦和にて高橋一生主演映画『岸辺露伴 ルーブルへ行く』を見てきた。

荒木飛呂彦原作「岸辺露伴は動かない」シリーズの短編「岸辺露伴 ルーブルへ行く」の映画化、というかテレビドラマ版「岸辺露伴は動かない」の劇場版。

人の心を読む「ヘブンズ・ドアー」のスタンドを持つ漫画家・岸辺露伴が「この世で一番黒い色の絵」を求め、フランスのルーブル美術館へ行くが、その絵を巡り、奇っ怪な事件が起こる。

ストーリーは岸辺露伴が雑誌編集の泉京香を連れてルーブル美術館へ行く現在進行形のパートと、岸辺露伴が「黒い絵」の存在を知った10年前のパートと、その「黒い絵」の作者である山村仁左右衛門の時代のパートとそれぞれのエピソードを組み合わせている。「黒い絵」を巡るミステリーはそれなりの雰囲気はあるがガツンとしたものはない。
原作通りに実写化したとは言え、
それぞれ違う時代のエピソードの挿入でストーリーがスッキリせず、せっかくルーブル美術館でのロケなのに薄っぺらいミステリーでかなり肩透かし。
 
しかも、詳しくは書かないが、結局は「ヘブンズ・ドアー」で解決するんだから、わざわざルーブルへ行く意味がなく、見てるこちらとしては狐につままれた感じ。

全体的に固い演技が目立ち、原作の雰囲気のみ楽しむ映画。原作のファン以外はスルーしてもいいかな。

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