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『牛首村』再び見た

前回のはこちら。

そこでどうグダグダだったか詳しく書けなかったのでもう一度見た。

わりと序盤からおかしい箇所がある。
まずは行方不明になった詩織なんだけど、
行方不明になる前に謎のホラー描写があって、その一つが奏音と繋がるものがある。
けど、そこがその後も使われはするがどういう理論でそうなったのかが有耶無耶。
例のトンネルでの車の中のシーンのあとなら説明がつくけど、その前なんだよね。

それと、奏音が登場してすぐピアノアプリで弾いていた謎の童謡らしき歌ね。これ、清水崇が作った「ふたごうた」のようだ。そこはまあいいとして、なんで奏音がこの曲を知っていて、しかもピアノアプリで何回も弾くほどお気に入りなのか?
途中、もう一度、この曲が出るが、やっぱり謎なんだよね。投げっぱなしというか。

坪野鉱泉での不思議な出来事は100歩譲ってまあいいかとなるけど、やはり蓮のみの高速バスのシーンは唐突すぎて不可解。
そもそも山崎さんのあのシーンの後、警察とかちゃんと来て、奏音や蓮に聴取をとらないのか?
とか、例の動画配信の女の子たちの件だって、それぞれの現場がそのままというのもやはり変である。

極めつけは後半のシーン。奏音&将太が次々とワープしている(“どこに”は伏せます。“ワープ”がネタバレ、ギリギリセーフかな)。そこは意識朦朧で幻を見せられているのか、と強引に解釈するしかないのかもしれない。それかこの映画はファンタジーだから、ちょっとやそっとの変な展開もOKにしたのか?
とにかく、後半の展開はかなりズタズタ。

それでも各俳優の演技は悪くなかったので、実写版『デビルマン』よりかはしっかりしているが、ある意味『大怪獣のあとしまつ』より酷い脚本と超強引演出である。

それが清水崇監督の村映画三部作と言えばそれまでかな。

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