『ガンパウダー・ミルクシェイク』再び見てきた。
この間見てきた『ガンパウダー・ミルクシェイク』をTOHOシネマズ新宿でまた見てきた。
大筋は一回目の感想と変わらない。
気がついたのは、
『キル・ビル』や『パルプ・フィクション』のような雰囲気がありながらも、それは比較対象であって、『キル・ビル』以後のタランティーノの映画みたいなオマージュで塗り固めてはいない。
あくまでも独自のキュートさ、キッチュさである。それはピンクやライトブルーが多めのネオンやパンダをモチーフにしたキャリーやスマホといった小道具など美術に見られたり、闇医師の病院での手負いのバトルや図書館での大決戦など独特なバトルにある。
そしてやはりジャニス・ジョプリンの「Peace of my heart」やアニマルズの「It's all over now,baby bull」がかかるバトルシーンが圧巻過ぎる。しかも、この2曲は比較的スローな曲でバトルシーンでは普通かからない曲なのにこれを効果的に使っている。
それと、なにかと母子、父子の親子のエピソードが多く、そこもテーマの一つになっている。
考えて見れば、タランティーノの『キル・ビル』も最終的には父子、母子の話になるから、影響めいたものが『ガンパウダー・ミルクシェイク』にはある。
いずれにせよ、ウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』と同じぐらい「好き」と言いたい映画だね。