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小説〜全37話〜「真夜中のエンターテイナー」

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短編小説、散文形式の全37話の物語です✨ ダイアリーのようなものでもあり、シリーズものです。
このマガジンは2007年頃から現在までずっと書き溜めたものを出していきます✨ 普段の記事とは違う読…
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#ノンフィクション

暗闇のエンターテイナー 29

〜言葉で表現できないこと〜 かすみは両親に 僕が転勤になったと嘘を付き、 戻ってくるまで…

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暗闇のエンターテイナー 28

〜×印の赤い目〜 ニットキャップのような包帯が取れると 額に×印の赤い傷が付いていた。 …

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暗闇のエンターテイナー 27

〜地獄の果てに〜 何事もなかったかのように お互いが接し、一年が過ぎた。 街は陽気なク…

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暗闇のエンターテイナー 26

静かな夜が続いた。 かすみは愛に誠実だった。 夫が犯罪者になってしまったことは 胸の…

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暗闇のエンターテイナー 25

〜ハーフムーンの呼ぶ声〜 かすみは僕が帰宅すると いつも紅茶を入れてくれた。 透き通っ…

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暗闇のエンターテイナー 24

ささやかな式をかすみの街で挙げ かすみの家族は温かく娘を送り出してくれた。 ウェディン…

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暗闇のエンターテイナー 23

狂ったような嫉妬の夢から覚めると 身体中が痛かった。 また床で寝てしまっていた。 ビールの空き瓶のように。 少し明るくなり始めたその日の朝 カラスが街の食べ残しを取り合っている。 僕は一気にシャワーを浴びて 外に出た。 地下鉄を乗り継ぎ、特急に乗った。 休日の朝だからか、 慌ただしさは無かった。 特急にしては速度の遅い列車の中 街から次第にビルやコンクリートが消えていった。 ウトウトしてると やがて車掌の声が目的駅を伝えた。 お

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暗闇のエンターテイナー 22

本当の自分を知りたければ マリファナを吸うか ケミカルの薬を飲めばいい。 もしくは相当量…

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暗闇のエンターテイナー 21

かすみが目覚めたのは 夜だった。 かすみが住んでいる辺りは 駅から離れた閑静な住宅街の…

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真夜中のエンターテイナー 20

僕は珍しく波の穏やかな夕方のサーフィンを 終えたところだった。 波はイマイチだが、誰も…

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真夜中のエンターテイナー 19

かすみは体で感じられる全てを 公園に注いだ。 しばらくすると、かすみの体は溶け 着てい…

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暗闇のエンターテイナー 18

かすみは会社の中では 静かだった。 元々前に出るタイプではなかった。 目の前の仕事を淡…

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暗闇のエンターテイナー 13

初めて知り合ってから 十数年 世の中もすっかり変わり 変わってないのは僕たちだけだった…

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暗闇のエンターテイナー 12

中々止まない横殴りの雨が 窓を濡らす。 ベランダのとっておきの タバコの吸い場が台無しだ。 ネクタイはしても 必ず第一ボタンは付けなかった。 ワンタッチの大きな黒い傘を差して 湿った地下鉄に乗った。 特に何か思ったわけではないが 大阪から実家へ突然帰った。 新幹線は乗り心地が悪かった。 3人掛けの真ん中で雨降るレールを スーパースピードで駆け抜ける。 午後、突然実家に戻った母は驚いていた。 何があったのかすかさず聞いてきた。

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