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私はぶらりと旅に出る

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我がふるさと信州、お隣甲州やらをクルマやらバイクやら
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#地域活性化

「地域おこし」考⑨

「その地域を好きになるには、まずその地域の歴史を知ること」というお話をしましたが、もうひとつ、…その地域の魅力を再発見するために同じ県の違う市町村へ沢山出掛けることをお勧めします。

同じような環境にある「地域おこし」の成功事例の場所を訪れてみるということは多々あると思いますが、そういった情報は出掛けていかなくてもなんとなく入ってきます。気になる成功事例の場所を訪れることは悪いことではないし、する

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「地域おこし」考⑧

都市部から田舎にIターンされた方、特に若い方は「何か地域のためにやらなければ」という不思議な義務感に駈られ移住して間もなく事業化される方も少なくない。中には1年も経たないうちに村議会議員や村長選に立候補してみたり(笑)

私からすると「いやいや…ちょっと落ち着きましょうよ」と思ってしまうのです。そうすると「こんな眺めもよく自然に囲まれて素晴らしい地域は他にはない。受け入れ体制を整備して情報発信をし

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「地域おこし」考⑦

「長々とした話にもう飽きてきたけど、結局『地域おこし』を効果的に行うにはど~すればいいわけ?」

世の中の全てのことというのはそれに携わった人の「自己評価」とそれに関わった人…お客様であったり、今後お客様になりうる人であったり、近隣の人であったり…のいわゆる「評価」に基づいてその良し悪しが判断されます。

その「地域おこし」事業が「地域おこし」として良かったのか悪かったのかという判断はとても難しい

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「地域おこし」考⑥

UターンやIターンで田舎に移り住み、「地域おこし」ってほど肩肘張ったものではないけれど自分の「面白い」をみんなに広めるべく事業化し、SNSなどで情報発信。フォロワーを増え、遠くからお客さんもやって来るようになり、事業収支も贅沢な暮らしまではできないけれどかなり軌道に乗ってきました…なのに地元の人に聞くと「へぇ~、そんな店あったんだ…知らなかった」っていうケースが結構多い。

「別に私は自分の好きな

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「地域おこし」考⑤

前回の冒頭の繰り返し、煮返しになってしまうが、ここまで書いてくると「面倒臭い」「閉鎖的」という印象がぐーっと強くなってくる田舎生活であるが、この「面倒臭い」「閉鎖的」なところが田舎の良さの裏返しであるということも否めないのである。

田舎暮らしに憧れる理由としては、自然豊かなところ、そこに住む人の良さなどを挙げる人が多いと思うが、「閉鎖的」が故に開発の手が入らずに自然が残っているということも少なか

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「地域おこし」考④

過去、3回ほど「地域おこし」に関する私の個人的な見解を書いてまいりましたが、これだけで「『地域おこし』は面倒くさいな」と感じる方も多いと思いますが…そうです❗面倒臭いんです‼

都会では大企業に所属しビッグプロジェクトも難なくこなしてきた人であっても、田舎の人間関係は長年に渡って築き上げられてきた地域と地域、家と家、人と人との関係なので理屈だけで片付けられない「ならぬことはならぬものです」的なこと

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「地域おこし」考③

「移住してきた人が一生懸命にやっている」

こういう書き方をすると「よそ者に対する差別的な見方だ」と鬼の首を獲ったように反論および反論に対する同意を囃し立てる方がいらっしゃいますが、そんな方へまず提案…「人の話を文章の最後まで読んでみましょう」→「その人がなぜそのような考えに至ったか、もう一度文章を最初から最後まで読んでみましょう」→「自分の考えと同じところはどこでしょう?自分の考えと違うところは

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「地域おこし」考②

「地域おこし」と一言で括れるが、よく見てみるとかなり広範囲のことに関するこのような課題において、問題点や解決策をひとまとめにしてしまうのはちょっと短絡的。最終的な結果は同じように見えてもそのプロセスは無限にありえますので、プロセスを抜きに結果分析するわけにはいきません。

このあとに「地域おこし」活動にてよく見られる事象というか、俗っぽくいうと「『地域おこし』あるある」を挙げようと思いましたが、こ

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「地域おこし」考①

私は本業に加え、個人的な好奇心に導かれいわゆる「地域おこし」「地域活性化」と呼ばれる勉強会、講演会、ワークショップなどに顔を出すことが多い。

面白そうなことに顔を突っ込みたくなる生来のお節介気質と共に、本業が地域の持続性、活性化がその事業の根本にあるからだ。ただし、本業においては取り組んですぐに大きな収益を生み出しづらい「地域おこし」の活動については、初期の段階で関わることを良しとしない(わが社

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