「地域おこし」考②

「地域おこし」と一言で括れるが、よく見てみるとかなり広範囲のことに関するこのような課題において、問題点や解決策をひとまとめにしてしまうのはちょっと短絡的。最終的な結果は同じように見えてもそのプロセスは無限にありえますので、プロセスを抜きに結果分析するわけにはいきません。

このあとに「地域おこし」活動にてよく見られる事象というか、俗っぽくいうと「『地域おこし』あるある」を挙げようと思いましたが、これらの事象を見たときに我々が「課題」とか「問題点」などと感じたことを単純に「悪い例」として捉えることが正しいのかは分からない、さらにいうならそれは「課題」なの?「問題点」?…どちらかといえば長所に見えるけど…なんてこともあり得ます。

というのは、「課題」「問題点」というのは、元々その活動が目指すところ、期待する効果から見て、良いことなのか悪いことなのかにより判断をするからです。

例えば、その地域のとあるお店である取り組みを行ったことにより前月の売上が前年同月の売り上げより10万円も増えたとする。さらにその増えた売上のほとんどは65才以上のお客様によるものだったとしましょう。

取り組みの「狙い」が「売上を増やす」ということであれば万々歳、このまましばらくはこの取り組みを継続しようということにもなります。しかし、取り組みの「狙い」が「売上における若年層の割合を増やす」ということであれば、売上が増えたことは喜ばしいが取り組みの「狙い」とは全く逆の効果、取り組みの内容を再検討しなければ…。いや、ひょっとすると「狙い」自体の設定が間違ったものとなっているのでは…まで後退してしまう可能性もあります。

つまり、例えば「この街を訪れる人を増やす」という一見最終目標として最適だと思っている「狙い」ではあまりにも広すぎて、取り組みも散漫になってしまう。住む人なのか、通勤する人なのか、通学する人なのか、観光する人なのか…さらに掘り下げると「狙い」から派生してどんな人をターゲットとして想定するのか?…ここにもかなり詳細な条件設定が必要になります。

さて、話がちょっと脇に逸れましたがこのあとの話を読んでどんなことを感じるかの前提条件としてお話をしました。

それでは「地域おこし」にどんな「あるある」があるのか…

~つづく

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