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母が東洋哲学に触れたら、子が嘘をつかなくなった!?(一時だけね)#019

「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」を読んだ

今年の帰省時に、移動中やひとり時間に面白くてスイスイ読んだ。
この本は、しんめいPさんのnote記事がきっかけで書籍化されたそう。

しんめいPさんの人生が興味深い。東大卒で大手IT企業に就職したが、チームで仕事ができない!と気づき、すぐ退職。その後、色々もがくも、「職」「家」「嫁」を失い虚無感でいっぱいに。虚無感どうすりゃいいのと、答えを求めていきついたのが「東洋哲学」。

東洋哲学のおかげで、虚無感から脱して執筆する(仕事をする)ことができたそう。しんめいPさんの身に起きた東洋哲学的?体験と、
東洋哲学者として、お釈迦さまのブッダ、インド仏教僧・龍樹、中国の哲学者・老子と荘子、インド人仏教僧・達磨(あのだるまさんインドの方だったの!!)、親鸞、空海の紹介を織り交ぜた哲学エッセイ。


東洋哲学や仏教の入門書として、または色々考えこんじゃう人におすすめしたい本

教養としての東洋哲学。ん?教養ってなんだっけ?
調べると色々な解釈がありましたが、“専門的な知識を学ぶ前に必要な基礎的な学問”という解釈がこの本のタイトルにはしっくり。
東洋哲学を学ぶ前に入門として読むといいよ、という本。(個人的感想)
私の読後感はまさにコレでした。

本書では、しんめいPさんの実体験をもとに、難しい東洋哲学を現代的に解説。東洋哲学のテーマである「どう生きればいいか」に対して、哲学者それぞれが答えを出しているので、色々考えこんじゃう人におすすめ。

意外にも“空”体験者だった私・・・「居酒屋のブッダ」体験

私がココロつかまれたのは、「居酒屋のブッダ」(P121)。
「居酒屋のブッダ」(現象)とは、大人数で居酒屋に行くも、自分は両サイドのグループの話に入ることができない状態。まわりに人はたくさんいるのに、私はひとりぼっち~♪
私は、これが怖くて20代飲み会が苦手だったなぁと思い出しました。
じつは、この寂しいぼっち現象が、まさか「空(くう)」にいたる現象だったと思うとなんか尊い・・・・。ぼっち、悪くなかったのかもと救われました。
他にも、この世界は「ディズニーランド」みたいなもの。
ファミチキ=鳥の死体、みんなはことばの魔法にかけられてるよ。(これを小3の娘に説明すると、焼き鳥も親子丼も鳥の死体だね〜ステーキは牛の死体じゃん、と理解してました)
米粒=宇宙。とか、わかりやすく東洋哲学を教えてくれます。

「居酒屋のブッダ」やら「ファミチキ=鳥の死体」、気になった方本を読んでみてください。

本を読んで起きた変化

読後、仏教に興味がわいて、宗派の違い、インドにおける現在の仏教の立ち位置などを調べた。
浄土真宗大谷派ってかなりメジャーな宗派だったんだ。臨済宗って禅の一つなのね。南無阿弥陀仏の意味をしると、唱えたくなってきた。

あれ?インドといえばヒンドゥー教だよね。仏教は、インドで生まれたのに、今ではインドの仏教徒は1%以下なんだ。
とか、仏教関連に興味がわいて、調べたいことが色々出てきた。

私の変化の余波が娘に。ちょっと嘘をつくことに敏感に!

仏教に興味がわき、「地獄特集(博士ちゃん)」のTV番組を娘と一緒に観ることに。娘は、この番組ではじめて地獄の怖さを知ったよう。
嘘をつくと地獄に落ちるということが、かなりココロに響いたようで、
TVを観ながら「嘘をつかない・・・」とひそかに誓っていました。

東洋哲学という視点で、仏教を知りたくなった

「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」を読み、まんまと仏教に興味がわいたので、voicyで武田正文さん(浄土真宗僧侶・臨床心理士)の「仏心ラジオ」をフォロー。

役立つからではなく、面白いから知りたいという好奇心で仏教を知る。
私に想定外の影響を与えたり、その変化が余波として家族にも起きたりするのかなと、仏教に興味を持てたことを嬉しく思ってます。






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