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まだ名前のない小説 名前は小説

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こんにちは tdesukaです 小説書きます。 まだ名前のない小説
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記事一覧

第十一話

「国家分裂状態解消室室長兼中央第三研究所所長の快斗だ。よろしく」
噛まずに言えた。
「よし、早速本題に取り掛かろう」
「あぁ」
#小説 #ドクターカルパッチョ #研究

第十話

「皆、快斗が扉の前まで来たようだ。出迎えるぞ」

「はっ」

研究室の職員たちは、一斉に返事をした。

「ドアが開きます、ご注意ください。ご注意ください」

へとへとになっている快斗の姿が現れた。

「一体、どれだけ待たせる気じゃ!!」

「ごめんごめん。ドクターカルパッチョ」

「まぁいい。新人もいるから自己紹介してやれ」

「そうだな」

快斗は職員たちを見渡した。

第九話

「ふぅ~やっと着いた。広すぎるんだよな~」

数十分歩きやっとドクターカルパッチョのいる第一研究所にたどり着いた。快斗は扉に埋め込まれている顔認証システムに顔を近づける。

「認証完了しました」

「今回は一発おっ……」

「以前来た時よりも体が引き締まった模様。最近は立ちながら寝るのがお好きだとか。」

「余計な情報が多いんだよな~。どうやったらそんな情報が分かるんだ」

「それは企業秘密です」

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第八話

歯磨きを終えたドクターカルパッチョは防犯カメラの映像を見ていた。
「そろそろだな」
快斗はもう扉の前まで来ていた。
#小説 #写真 #ドクター #研究 #イラスト

短編小説オレンジティーはこちらから
https://note.mu/tdesuka/n/ne46ebf7241e4

第七話

ドクターカルパッチョのいる第一研究室では新たな開発を進めるためにたくさんの人が日夜働いている。
「ドクターカルパッチョ」
「何だ。カルボネスくん」
「ドクターマラカサスさんが研究所敷地内に入られたようです」
「そうか。分かった。報告ありがとう」
カルボネスは研究に戻っていった。
研究所は広くまだ快斗がここまで来るには時間がある。ドクターカルパッチョは、夕食後の歯磨きをすることにした。
#小説
#

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第六話

しばらく歩いていると

「持ち物検査を行います」

「はい」

「あっ」

「何かありましたか」

「やっ特には」

「そうですか」

「あ~そうゆうことね~」

「やっぱり何か問題でも」

「いや。特にはないです。」

「へ~。なるほどね~」

「あの~やっぱり何か」

「136歳の体にしては若いなと思いまして。やっぱり北極に住んでると若く見えるんですか」

「……」

持ち物検査を終えた快斗は

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第五話

「よしっ」
「では次に顔認証システムを起動します。」
「顔を近づけてください。」
顔を近づけた。
「もっと近づけてください。」
快斗はギリギリまで顔を近づけた。
「顔認証完了しました。推定年齢136歳。北極生まれ。趣味はサボテン鑑賞。尊敬する人はドクターカルパッチョ。ではお入り下さい。」
「ひとつも当たってないし」
すべてハズレている認証システムは無視して快斗は中に入っていった。
#小説 #写真

第四話

「ギィー」
快斗は扉を開けた。
中に入る。そして研究施設のある地下へ向かう。
普通の人はここに研究施設があることすら知らないであろう。
ここの美術館は世界の名の知れたものが集まっている。セキュリティーの安全性が評価されたおかげだ。
もう閉館しているので人はいないが神秘的な雰囲気が漂っている。
「暗証番号を入力して下さい。」
快斗は研究施設の入り口に到着した。
#小説 #写真 #美術館

第三話

「ハァーハァーハァー」
「アー」
「やっと着いた」
ドクターカルパッチョが待つ美術館兼研究所に到着したのだった。1時間遅れで。
正確に言うとほとんどが研究施設で美術館というのは名前と外見だけである。
快斗は扉を開き中に入っていった。
#小説

第二話

「遅い」

ドクターカルパッチョは待ち合わせ時刻を過ぎても来ない快斗に苛立っている。夕ご飯のおにぎりを食べながら。

「おいしー」

料理人の幸太郎は嬉しそうに見ている。

第一話

第一話

「ハァーハァーハァー」

待ち合わせの美術館まで推定一キロ。快斗は闇の中を走る。あいにくの雨で体はずぶ濡れ。雨が降るとは思っていなかった。先ほどまでの真夏のような暑さから打って変わって冬の寒さに戻ってしまった。

「ゆきだ……」

寒い。寒すぎる。どうして半袖なんか着てきてしまったのか。アスファルトが白く染まる中一人の男は走る。

「あっ」

突然足を上げても進まなくなった。それどころか地面に近づ

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